不幸女子高生とトリプルフェイス2 (ページ39)

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83話ページ39

82話からの続きですが今後組織が出ない予定なので(組織編)を外させていただきました

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自分の家なのにも関わらずそーっと中に入る

『た、ただいまー…』

小声で言ったはずなのにバタバタと足音が聞こえ

その足音の元である降谷さんに抱き締められた

『わっ…』

急なことにバランスを崩しかけるもなんとか持ちこたえた

降谷さんはというと

私を抱き締めたまま動かない

そして顔も見えない

『…降谷さん？』

「……おかえり」

『た、ただいま…』

「心配したんだぞ」

『…ごめんなさい』

「なにもされなかったか？怪我は？」

『大丈夫ですよ、なにもされてないですから』

ここが玄関だということも忘れて降谷さんの背中に手をまわす

「…珍しいな」

『その…会えなかったので…』

「寂しかった？」

『…はい、だから、その…顔もみたいなって…』

「っ！…ずるいな、僕が先に言おうとしたのに」

それでも少し名残惜しそうに離してくれた

たった数日離れてただけなのに

数日前よりも降谷さんが好きになってる

「あおい、悪い」

『え？なにがですか？』

「嫌なら突き飛ばしてくれ」

まるで逃がさないというかのように玄関の扉に追い込まれ

降谷さんの顔が近づいてくる

え、待って、これって

頭の中で整理する前に唇を塞がれた