73話(組織編) ページ29
降谷side
休憩中、あおいにこっそりと仕掛けた盗聴器を聴くためにイヤホンを耳に付ける
『はあぁぁぁ!!?ちょっと!ベル!なに言ってんの!?』
いきなりの声に一瞬イヤホンを外す
…鼓膜破れるかと思ったぞ
「その反応、まさかとは思うけどバーボンまだ手を出してないの?」
おい、待て何の話しをしている
取り敢えず静かに声を聴くと
『言い方!!』
「ちなみになにをされたことあるの?」
『なにって…抱き締められたり手を繋いだり…って言わせないで!
あー、もう、無理恥ずかしい…』
「……嘘でしょ」
『なんっにもないです!』
「キスも?」
『ないって!』
「デートぐらいあるでしょ?」
『そのデートをこの前ぶち壊してくれたのはベル達じゃん!』
「……それはごめんなさい」
『あー…びっくりした…』
「それはこっちの台詞よ、まさか抱き締めるまでなんて…
普通に可愛いし魅力あるのになにしてるのよバーボンは」
いや、一番びっくりしたのは僕だ
なんて会話をしてるんだこの2人は
『やめて、まず魅力なんてないし』
「それはあおいが気づいてないだけよ」
『そんなことないって!』
「赤くなって可愛いわね、そんな顔見せられて理性保てるなんて信じられないわ
バーボンの理性は鋼なの?」
『私に聞かないで!!というかこの話題やめて!』
鋼なわけあるか、僕がどれだけ我慢してると…
想定外過ぎる会話に頭をかかえていると
「と言うことで数日あおいを借りるわよ、バーボン」
は?
その声と同時に盗聴器が壊された音が聞こえた
ベルモット…気づいて聴かせてたな
咄嗟にあおいに電話をかけても繋がらない
電源を切られたっ!
ベルモットはあおいを気に入ってる
だからこそ心配でしかない
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作者名:黒羽 | 作成日時:2019年5月19日 22時