67話(組織編) ページ23
「ぶっ刺さったってそんな簡単に言うことじゃないと思うのだけど…」
『そうですか?』
「痛かったでしょう?」
『いえ、全然』
と言うと3人して私を見てきた
「全然?」
「全く?」
「本当に言ってるの?」
『はい、これっぽっちも
あ、でもベルやお兄さん達が持ってる拳銃で撃たれたときは痛かったですねー』
「撃たれたことがあるのか」
『銀行強盗って皆拳銃持ってるんですね
どこから調達してきてるのか不思議です』
「私は貴女のほうが不思議なのだけど」
「皆ってことは一度じゃないんですかい?」
『3回ぐらいですかね?』
「それ、多いわよ」
『え?多いですか?』
「「「は?」」」
『刺された数や誘拐なんて両手で数えきれませんよ?
3回なんて片手で数えれます、少ないじゃないですか』
「お嬢…感覚おかしくないですかい?」
『安心してください自覚してます』
「自覚はあるのね…」
『痛み感じなくなった時点でもう手遅れですよね
首とかは痛いみたいですけど』
「みたいって…」
「兄貴…一周回ってお嬢が心配になってきやした…」
「お前、普通の人間か?」
『いたって普通の女子高生ですよ?』
「言っておくけどその巻き込まれ具合は普通じゃないわよ」
『あ、それについてはもう諦めてます
そしてよく生きてるなぁと思ってます』
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作者名:黒羽 | 作成日時:2019年5月19日 22時