47話(出逢い編) ページ2
数日後の夕方
まだ安室さんは来ていない
『さすがに言い過ぎた?』
昨日も冷たいことを言ってしまっている
いや、でも今までだって冷たくしたのに来てたし
仕事?それとも……
そんなことを考えているとノックも無しに病室の扉が開いた
安室さんだ
安室さんだけどおかしい
いつもノックしてくるのに
何でだろ体が勝手に動いて安室さんの方に行こうとしてしまう
でもうまく歩けなくて転びそうになって
咄嗟に目を閉じても衝撃はなく
安室さんに支えられていた
「なに、してるんだ、危ないだろ」
『っ…あなたこそ何しに来たんですか!』
「…え?」
『怪我!してますよね!』
そう、支えてもらった時に安室さんの足元が見えてしまった
確実に痛めている
『何で来たんですか!』
「言っただろ、毎日来るって」
『バカなんですか!足引きずってまで来ることないじゃないですか!』
「僕が来たかったんだ」
『……とりあえずそこの椅子に座ってください』
安室さんを座らせてスーツの上から痛めていると思われる所に触れる
腫れてる
湿布を貰いに行こうと病室から出ようとすると
「待て、何処に行く」
『湿布、貰って来ますから待っててください』
「まだ本調子じゃないだろ!」
『いいから!待っててください!』
それだけ言って病室を出た
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作者名:黒羽 | 作成日時:2019年5月19日 22時