32話 ページ33
幸「花登さん、送っていくよ」
どう…答えましょう…。
なるべく怪しまれないような…。
貴『その…大丈夫です。
まだ明るい方ですし、ここからそんなに遠くないですから。』
幸「でも女の子一人で帰すわけにはいかないよ」
柳「精市の言う通りだ
それとも知られたくないことでもあるのか?」
本当に鋭い。読心術でも身につけているのでしょうか。
貴『いえ、そうではなくて…。』
丸「じゃあ、なんでだよぃ」
貴『その…言いづらいんですが…。』
仁「言ってみんしゃい」
貴『えっと、今の時間って部活帰りの人もいるじゃないですか。』
幸「うん?」
貴『それで…今日あんなことがあったばかりですし、生徒の居ない此処ならまだいいんですが駅前だと見つかるじゃないですか。』
柳「なるほど、確かにそれは危険だな」
赤「え?どういうことッスか?」
柳「つまりだ、駅前なら帰宅途中の女子がいる可能性が高い」
柳生「そこに私達といるところを見られたら大変なことになるでしょう」
赤「あ、」
貴『ある意味学校であったことを考えると既に遅いとは思うんですが、これ以上危険なのは少し困ると言いますか…怖いと言いますか…。』
仁「確かにアレは怖いじゃろな」
貴『はい…、なので出来れば此所で別れたいんですけど駄目でしょうか?』
幸「うーん…でもその話を聞いてると花登さん一人でも見つかったら危険だと思うんだけど…」
丸「でも俺等といるのを見られるよりはいいよな」
赤「あ!じゃあ提案なんスけど」
貴『?、なんでしょう?』
赤「先輩とは此所で別れます
でもちゃんと安全に帰れたかは気になるので連絡先交換して先輩が家に着いたら連絡してもらう、でどうですか?
っで、もし先輩が危険な目に合いそうになったらすぐ俺達の誰かに連絡する
すぐには行けないかもしれないッスけど誰かは駆けつけるんで…みたいな…」
幸「………赤也」
赤「う…やっぱ無理ッスよね…?」
柳「いや、良い提案だ」
赤「へ?」
仁「赤也にしては珍しいのぅ」
幸「花登さんはどう?」
どうやら拒否権は…無さそうですね…。
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仁王彩香 - 前に更新されていた白石の妹夢主の作品また、作って欲しいです! (2020年8月26日 13時) (レス) id: a60876bc3f (このIDを非表示/違反報告)
なみだ雨(プロフ) - 更新する事よりもまず何よりも、ご自分の体を休ませてあげてください。事態が早く収束し、作者様の状態が良くなることを祈っております。長文失礼致しました。 (2020年8月26日 4時) (レス) id: cfadf15058 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - そうだったんですか。しつこく催促して申し訳ありませんm(._.)m 更新されるのを楽しみに待ってます^ - ^ (2020年8月26日 1時) (レス) id: a60876bc3f (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - ????? (2020年8月25日 23時) (レス) id: a60876bc3f (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 更新再開お願いします。゚(゚´Д`゚)゚。 (2020年5月20日 2時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒羽 | 作成日時:2018年5月5日 4時