人見知り少女は多忙だそうで…？

23話 ページ24

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貴『はい。私が同級生である貴殿方とこうして会話をして、放課後にここにいることが私にとっては今までに無かった貴重な体験です。

そしてそれが自分でも不思議なくらい楽しいと思っているんです。』



仁「ちょい待ち」


貴『はい？』


仁「お前さん楽しかったんか？」


貴『？
はい、楽しいですよ？』


丸「その表情でどこがだよぃ！」





「あらー、今日の楓ちゃんは表情豊かよー」




……どこから話を聞いていたのでしょう？

店長が乱入してきました。




丸「これで！？」



「この子何とも思ってない人相手ならこんなに表情かわらないのよ

ふふっ楓ちゃんがあの子以外にこんな感情示すなんて何か嬉しいわね
菖蒲ちゃんに報告しちゃおうかしら」


菖蒲ちゃんとは私の母のことです。



貴『やめてください。母に知られたら質問攻めされてしまいます。』



「じゃあ修司さん？」



貴『父は論外です！』



赤「あのー、あの子って誰っすか？」



「楓ちゃんの唯一のお友達よねー？」



貴『店長、これでお会計をお願いします。』



「はーい、ピッタリね、レシート持ってくるからちょっと待っててねー」



丸「おまっ…全額…」



幸「いやそれより、無理矢理会話を終わらせなかったかい？」



貴『気のせいですよ。』



仁「どこが気のせいになるんじゃ…」



赤「先輩友達いたんスか？」



ジャ「赤也…お前…」


柳生「なんて失礼なことを…」




貴『別にいいですよ。
あと、店長が言ってた人ですが友達では無いです。
ただの幼馴染みみたいなものです。』



丸「友達にはならねぇの？」



貴『私は幼馴染みでなければアレに関わることは無かったと思います。

いえ、幼馴染みでもたまにアレの考えていることと行動に呆れることさえ……。』



丸「アレって…お前、幼馴染みのこと嫌いなのか？」



貴『…………嫌いではないです。』



丸「間が。」


仁「好きか嫌いかのどっちか選べと言われたら？」



貴『…………まぁ、好きですね。』


丸「間が。」



仁「その選択でも悩むんか」


貴『強いて言うならどちらでもない。が正しい答えになります。』



赤「じゃあじゃあ、俺らはどうっスか」





切原君がすっごく目を輝かせて此方を見てきます。


失礼かもしれませんが、可愛いというのはこういうことでしょう。

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