16話 ページ17
何やら外が騒がしくなってる頃。
私は数年前の今回と似たような出来事を思い出していた。
あれはまだ小学生の頃。
家柄故に親同士で知り合ったのが跡部家だった。
その頃、私は両親の仕事の関係で1年ほど跡部家にお世話になったことがあった。
その時から彼は俺様で。
正直最初は苦手だった。
でも、彼は時々、私の慣れない家での生活を気にかけてくれる意外にも優しい子だった。
学校もその1年は彼と同じ学校に通い。
当然登下校も一緒だった。
でも、それを妬ましく思う子が大勢いた。
その時から彼は家柄と容姿で女の子達から人気で。
そんな彼と殆んどと言っていいほど一緒にいる私が気にくわなかったらしい。
今回みたいに教科書に落書きをされたり。
物を隠されたり。
それがゴミ箱に捨てられていたことも。
そして
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暗い、体育館倉庫に閉じ込められたことも。
鍵もかけられ、助けも呼べず。
ただただ泣くことしか出来なかった。
どれくらい時間が経ったのかも。
今が何時なのかもわからないままで。
助けが来ることなんて諦めていた。
でも、彼は……景吾は私を必死に探してくれて。
そして見つけてくれた。
泣いていた私を見て。
彼は私を落ち着かせるように抱き締めてくれて。
跡「恐い想いをさせて悪かった
次からは俺様が絶対守ってやるから安心しろ」
思えばこの頃かもしれない。
私が人とあまり関わらなくなったのは。
関わらなければこんなことにはならない、と。
家族と、景吾しか信じることが出来なくなったあの頃……。
.
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丸「……登……花登!」
貴『っ!……はい。』
丸「大丈夫か?何度も呼んだんだぜ?」
貴『すみません、大丈夫です。
ちょっと考え事してただけですから。』
丸「こんな時に考え事かよ……」
貴『すみません。』
丸「あー、大丈夫ならいいんだ、それよりアイツ等居なくなったからもう出ても……」
その時ガチャッと倉庫の扉が開いて。
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仁「……人が頑張っとる時に何イチャイチャしとるんじゃ、お前さん等は」
呆れたような、面白がってるような。
どちらとも言える表情をした仁王君が立っていた。
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仁王彩香 - 前に更新されていた白石の妹夢主の作品また、作って欲しいです! (2020年8月26日 13時) (レス) id: a60876bc3f (このIDを非表示/違反報告)
なみだ雨(プロフ) - 更新する事よりもまず何よりも、ご自分の体を休ませてあげてください。事態が早く収束し、作者様の状態が良くなることを祈っております。長文失礼致しました。 (2020年8月26日 4時) (レス) id: cfadf15058 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - そうだったんですか。しつこく催促して申し訳ありませんm(._.)m 更新されるのを楽しみに待ってます^ - ^ (2020年8月26日 1時) (レス) id: a60876bc3f (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - ????? (2020年8月25日 23時) (レス) id: a60876bc3f (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 更新再開お願いします。゚(゚´Д`゚)゚。 (2020年5月20日 2時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒羽 | 作成日時:2018年5月5日 4時