人見知り少女は多忙だそうで…？

13話 ページ14

足早に教室に戻り自分の席に行く。


途中女子がクスクス笑っていたのは

予想通り何かをやってくれたんだろう。




仁「遅かったのぉ」


貴『ちょっと…暇潰しに知り合いと電話してたらギリギリになりました。』



弁当を戻すついでに鞄の中を確認。




異常無し。




椅子、机の上。




異常無し。





机の中。





異常……あり。




１つ、教科書等の教材の位置が違う。


２つ、明らかに何かを破いた切れ端。




そして




机の上に次の授業で使う教科書を出して開く。





３つ、すべてのページに油性ペンでの落書き。




仁「……なんじゃこれは」


貴『……。』




他の教科書も確認。



落書きされてるのと所々破かれていた。



おそらく破かれているのは時間が足りなかったんだろう。



ノートには異常無し。


これも時間が足りなかったのかな？




女子達がチラチラとこちらを見て笑っているのも見えた。





貴『なんと言うか……暇なんですかね？
こんなことやる時間があるなんて。』




ホント、その時間を分けて欲しいぐらいだわ。





仁「いや、他に思うことないんか」



貴『授業ができなくて困ります。』



仁「そうじゃなく、悲しんだり、怒ったりせんのか」



貴『はぁ、特には。
大体予想通りでしたし。

だだこれを処分しないといけないのは嫌ですね。
この教科書達に罪はないのに。』


仁「……それだけ？」


貴『それだけですが？

とりあえず申し訳ないですが次の授業、教科書見せて頂けませんか？』



仁「それは構わんが……」



貴『ありがとうございます。』




その後、授業は滞りなく終わりHR。



次に何かあるとすれば




おそらく下駄箱……でしょうか。

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