不幸女子高生とトリプルフェイス (ページ12)

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10話ページ12

戻れば本当にソファーに座って待っててくれた

結局着てないし

「髪濡れてる、乾かしてあげるからおいで」

そんなこと言われたら行くしかない

降谷さんの座るソファーの前に座るとタオルで髪を拭かれる

「ちゃんと拭けと言ってるだろう」

『早く出ないとって思って…』

「なんで？」

『だって、そうしないと降谷さんの睡眠時間少なくなっちゃうから…』

「そんなこと気にしなくていいのに」

反論しようとすればドライヤーの音で遮られる

暫くすれば終わったのか音が止まり櫛で整えられる

「はい、終わり」

『ありがとうございます』

「どういたしまして」

降谷さんの隣に座って降谷さんに身を預ける

「どうしたの？」

『甘えたい気分なんですー
どうせ数日会えないんでしょう？』

「ははっ、困ったなぁ…バレてたか」

『どれぐらいですか？』

「１週間から１０日かな」

『怪我、しないてくださいね？』

「君こそ変なことに巻き込まれないでくれよ？」

『それは…運しだいですね』

離れたくない、そんな我儘は言えない

「離れたくない、な」

『え？』

「久々に一緒に寝る？」

『は…え…？』

「充電したいし」

『…上、着てくれるならいいですよ』

「え、断られるかと」

『わ、私だって離れたくないんです！』

「……可愛いなぁもう」