私、今日から「忍たま」になります！〜Part２〜

第３９話 不破先輩どうする？ の段 ページ9

先程より少し大きめな声で呼びかけると不破先輩は我に返ったようにハッとした。

不破先輩「あ、あぁ。・・・確かにAの言う通りだ。中在家先輩を放って置くことはできない。かと言ってここでAから目を離すわけにもいかない。でも、中在家先輩を止めなきゃ大変な事になるかもしれない。あーでも、でも・・・」

あ、あれ？意外に注意そらせたかな？

きり丸「あーあ、また、迷いグセが出てきちゃいましたね。不破先輩どうするんすか」

きり丸が不破先輩に問いかけるが中々答えが出ない

いつまで悩んでいるんだろう？悩みすぎだと思うけど

・・・あれ？ 肩の違和感が無くなってる？？

不破先輩の方を向くと不破先輩は腕を組んで悩んでいた。

お！！！ 肩から手が外れてる！！

しかも、不破先輩は悩んでいてこっちを全然見てないし、他の人も中在家先輩や不破先輩の方を見ててこっちを気にしてないじゃないか！

そして、私はその場からこっそり逃げ出す事に成功した。

不破先輩が私の肩掴んだ時は焦ったけど逃げる事が出来たから結果オーライだね！

一方、Aが無事逃げた後の図書委員会と体育委員会はと言うと・・・

〜不破先輩side〜

「あーもうどうしよう。どうしたらいいんだ」

自分で言うのも何だが僕は一度迷うと中々決める事が出来ない。

今もAに言われ中在家先輩を止めるか、中在家先輩の怒りがおさまるまでこのままAを捕まえて待っているか迷っている。

久作「不破先輩！ Aがいません！」

「A？Aならここに・・・いない！？ なんでだ！？確かにAを捕まえていたはずなのに！」

あ！まさか僕がどうしようか迷っている時にうっかり手を離してしまったのか！

やってしまった・・・

まだ近くにAがいないかと周りを見渡した。

だが、もうAの気配はない。

Aを捜しに行くか？・・・いや、もう悩んでてもしょうがない、か・・・

さっきだって迷いグセが出てしまったばっかりにAに逃げられてしまったのだから

「中在家先輩！どうか落ち着いてください！！」

中在家先輩のお怒りをなんとかして鎮めよう

中在家先輩「フヘ、フヘへへへへ！！ 小平太・・・許さん！」

中在家先輩は縄鏢をブンブンと振り回してそう言う。

七松先輩「長次、何をそんなに怒っているのだ？ 私は何もしていないぞ！」

七松先輩は何も分かってない顔で苦無を構えながら言う。

滝夜叉丸「七松先輩！ さっきAが質問してきた事ですよ！」

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