第37話 怒りの図書委員長 の段 ページ7
七松先輩は、私の作戦とは知らず笑い飛ばしていた。
七松先輩「そういえば、こんな質問で良かったのか?」
『えぇ!もう!その言葉を待っていたのですから!これで作戦成功です!!』
七松先輩「?? 作戦?」
未だに自慢話をしていた滝夜叉丸先輩が何かに気がついたのか自慢話を止めた。
滝夜叉丸先輩「なな、なんだ??この殺気は!」
顔色を変えて言う滝夜叉丸先輩。
こ、この殺気。中在家先輩のものだろうけど体験の日に感じたものより凄い・・・
四郎兵衛先輩「ほ、ホントだ・・・急に物凄い悪寒がしてきたのだ・・・」
冷や汗をかきながら言う四郎兵衛先輩。
?「フヘ、フヘへへへ」
金吾「なななな七松先輩!!!そこの草むらからぶ、不気味な笑い声が聞こえます!!!!」
七松先輩「ん? お!この笑い声は聞き覚えがあるぞ!」
と笑顔で言う七松先輩。
い、いや、よ、よく笑顔で言えますね・・・
次屋先輩「も、もしかしてこの声って・・・な、なぁ、A、さっき作戦がとか言ってたけどもしかしてこれがそうか?」
次屋先輩は視線をこちらに向け話しかけてくる。
『そそそそそのととととと通りです・・・』
怖くて言葉が上手く出なかった。
次屋先輩「って、Aもビビってどうするんだ!」
た、確かに!!
『こ、こんなに殺気が凄いなんて思ってなかったんですもん!』
と、次の瞬間。草むらに隠れていた中在家先輩が飛び出し、手に持った縄鏢(じょうひょう)で七松先輩に攻撃を仕掛けた。
七松先輩以外の体育委員会が驚きのあまり叫んだ。
「『うわぁぁぁぁ!!!!』」
次屋先輩「だから、なんでAも叫ぶんだよ! これが狙いだったんだろ」
鋭いツッコミですね!
『いやぁ、思わず・・・』
七松先輩は中在家先輩の攻撃を軽やかに避ける。
す、凄い。不意打ちだっただろうに普通に避けてる・・・
いや、気づいてたのかも・・・
すると、私の右肩に誰かの手がポンと乗った事に気づく。
振り向くとその手は不破先輩だった。
きり丸、怪丸、能勢先輩も草むらから出てきた。
そこで、私はある事を思い出す。
この作戦は図書委員会or体育委員会から逃げる為に立てた作戦だという事に。
で、今がその逃げる時なのだと。
だが、今私の肩に不破先輩の手が乗っている。
こっそりと逃げられないじゃないか!!
そんな事を思いながら不破先輩に話しかける。
『ど、どうしましたか?』
不破先輩「これがAの狙いだったわけか」
ギクリ
『あ、え? な、何の事です?』
第38話 肩から手を離して の段→←第36話 白状させる の段
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勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - (*´∀`)👍 (2023年2月8日 14時) (レス) @page50 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - タソガレドキ組頭さすが!今後の展開がますます気になります!引き続き健康に気をつけて更新してください。 (2020年9月16日 13時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - ユリリンさん» ご指摘、ありがとうございます! (2020年9月11日 21時) (レス) id: dcc7e5857d (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - 69話の兵助の兵の字が間違っていました。気をつけてください。 (2020年9月11日 20時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - 今回も面白いです。続き楽しみに待っています。 (2020年9月9日 9時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろくま | 作成日時:2018年1月3日 18時