私、今日から「忍たま」になります！〜Part２〜

第６４話 地図の示す場所 の段 ページ37

第６４話 地図の場所 の段

部屋に戻った私は、書き写した地図を広げる。

んー、なんだろう。Aさんと別れる時なんか引っ掛かったんだよね・・・違和感とでも言うのかな？

それに、この辺に詳しそうな乱太郎達に見せても分かんないって言うし

今日はもう遅いし、明日になったら他のみんなにも聞こう

その日は地図をしまい、布団に潜り1日を終えた。

次の日、クラスメイトや先輩にも地図を見せ聞き回ったが誰も知らず、最後に土井先生に聞こうと思い職員室へ向かっている最中に廊下で会った為、今聞いているところだ。

『この地図なんですけど』

そう言い土井先生に地図を渡す。

だが、

土井先生「んー、私も分からないなぁ。周りのも見たことがない」

『そうですか・・・』

土井先生「この地図どうしたんだ？」

『あ、はい。実は昨日・・・』

地図を手に入れた経緯を話す。

『で、別れ際になんか違和感を覚えてから気になっちゃいまして』

すると土井先生の顔がほんの少し曇ったように見えたがすぐに元の表情に戻る。

ん？気のせいかな？

土井先生「うん、そうか・・・少しこの地図貸してくれないか？他の先生にも聞いてみよう」

『ほんとですか！？ありがとうございます！』

土井先生に地図を預け、この時間は昼休みだった為、食堂で別れた乱太郎達の方へ向かい、一緒に昼休みを過ごした。

Aから地図を受け取った土井先生は職員室で他の先生方に地図を見せて聞いたが誰も知らないと言う。

〜土井先生side〜

「山田先生もご存知ないですか？」

山田先生「うん。私も見たことがないな。他の先生方も知らないと言うならここより遠く離れた場所。それなら問題ないのだが」

「はい、実在しないとなればもしかして」

山田先生「うむ。学園長先生には伺ったのか？」

「いえ、まだです。これから伺おうかと」

山田先生「そうか、先程校庭でヘムヘムといるのを見かけたぞ」

「そうなんですね。早速、伺ってみます」

職員室を後にし、学園長を見たと言う校庭へ向かう。

まだいらっしゃるといいのだが

校庭に着き辺りを見回すと、遊んでいる子供達の様子を見ている学園長とヘムヘムの姿が目に入った。

近くに駆け寄り学園長先生に事の経緯(いきさつ)を話し、地図を見せる。

だが、学園長先生にも分からないとのこと

学園長「わしも含め誰も知らぬとは・・・もしや其奴(そやつ)Aを探りに来た忍者かも知れんの」

「はい、私もそうではないかと。後でAには1人で学園の外に行かないよう言っておきます」

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