私、今日から「忍たま」になります！〜Part２〜

第５７話 最後の最後で の段 ページ28

〜Aside〜

生物委員会から逃げる途中、作法委員会に出くわしたAは走っている途中、追いかけてくる気配が離れていくことに気づき後ろを振り返る。

あれ？いない？

そう思い、ホッと胸を撫で下ろす。少し休憩をしようとその場で立ち止まり息を整える。

すると、ヘムヘムが鐘楼へ向かう姿が目に入る。

と言うことはもうすぐ鐘がなるって事だよね？よかったぁ〜これで逃げ切れるぞ！！

と思いつい顔がにやけてしまう。

だが、次の瞬間、なぜか嫌な予感がして周りをぐるりと見渡す。

な、なに？この嫌な感じ・・・

逃げてきた方向を見ると作法委員会、その後ろに続き生物委員会が走ってくる姿が目に入る。

ヤバイ！！逃げなきゃ！と思い、走り出す。

走りには少し自信があるから、ヘムヘムが鐘を鳴らしに行くのが見えたからあと少し頑張れば逃げ切れるはず！！

そう思い全力で走る。が、逃げる先に会計委員会と用具委員会が喧嘩をしながら移動しているのが見える。喧嘩といってもしているのは潮江先輩と食満先輩だ。

『えぇぇぇぇぇぇ！！！？』

思わずの光景に大きな声が出る。

まだ喧嘩してたの！？しかも動きながら！？器用ですね！！

余裕がないのにそんなツッコミを心の中でする。

先ほどの声に気づいたのかこちらを向く会計委員会と用具委員会。

しんべヱ・喜三太「あ！食満せんぱーい！」

用具委員会である2人も気づき食満先輩声をかけるのが後ろから聞こえる。

食満先輩「おー！・・・って！作法委員会と生物委員会にAが追いかけられてるじゃないか！このままじゃ、他の委員会に取られちまう。よし、用具委員会！行くぞ！」

用具委員会「おー！！！」

食満先輩「しんべヱ！喜三太！お前らもだ！」

潮江先輩「会計委員会！Aは俺たちの委員会に入ってもらうんだ！行くぞ！！」

会計委員会「はい！！！」

そんな会話をしている間に(名前は)左へと向きを変え逃げる。

が、その先には先ほどよりボロボロになってる保健委員会に心配そうな顔をして声をかける火薬委員会の姿。

『うっそでしょー！！？えぇぇぇ！？』

また、逃げる方向を後ろに変えると、この騒ぎを聞きつけたのか体育委員会と図書委員会がこちらへ向かってくるのが見える。

七松先輩「いけいけどんどーん！！」

『ちょちょちょちょちょちょ』

『えええええ、え？に、逃げるところなく無い？ねねねね？なく無い？』

『ね、どどどどうすればいいの？ねねねねね？』

最後の最後に思いもよらぬ展開に混乱し大慌ての様子のAは心の声が漏れる。しかもだいぶ大きな声で

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