第53話 逃げ切りたい の段 ページ24
流石に見逃してくれないかなぁ
と思っていると意外な答えが返ってきた。
綾部先輩「いいよ。見逃してあげる」
『やっぱり、無理で、ってえぇ?いいんですか?』
綾部先輩「うん。だってAを捕まえるとしてもさっきは失敗しちゃったけど僕の掘った落とし穴で捕まえたいし。今度こそは絶対、落とすからな」
『え?落とし穴?何のこ』
綾部先輩「ほら、行きなよ、早くしないと立花先輩に気づかれるよ」
と言ったと同時にしんべヱと喜三太が立花先輩に抱きつこうと飛びかかった。
!!確かに!早くしないと気づかれちゃう!見逃してくれる理由は何でもいいや!
『ありがとうございます!綾部先輩!では!』
綾部先輩が見逃してくれたおかげで私は作法委員会に捕まらずに済んだ。
でも、なんか後からが怖い・・・しばらくは足元に注意して歩こう
そう心に決めたのだった。
Aが逃げた後の作法委員会はと言うと・・・
〜黒門伝七side〜
僕は黒門伝七、Aと同じ一年生だ。
さっき、綾部先輩がわざとAを見逃したのは気づいてる。なぜ止めなかったのかって?それは、なんで一年生のAをそんなに自分たちの委員会に入れたがるのか分からないからだ。納得できない。
立花先輩「こらっ!お前たち離れろっ!」
浦風先輩「こんなの予習してないよー!」
喜三太「照れなくていいですから〜」
しんべヱ「お礼は最近できたお団子屋さんでいいですよ!」
立花先輩と浦風先輩はしんべヱと喜三太に気を取られてAが逃げた事にまだ気づいていないらしい。
で、しんべヱ、ヨダレを垂らしすぎだ。
立花先輩「し、しんべヱやめろ!」
今にも立花先輩の制服にヨダレがつきそうになってる
とりあえず、Aが逃げた事を伝えよう
「立花先輩!A、逃げちゃってますよ!」
立花先輩「な、何っ!?」
立花先輩は周りを確認すると、はぁ、とため息をつき頭を片手で抱えた。
立花先輩「私としたことが2人に気を取られて気づかなかった・・・(中々見つからないから、もしやと思い、逃げる理由になった薬があるここに来たと言うのに)」
浦風先輩「本当だ!僕も気を取られ過ぎてた・・・」
浦風先輩も落ち込んでいる様子。
とりあえず、転入してきたばかりでまだ一年生のAが何でそんなにも必要とされるのか分からない。捕まえようと必死になるのも納得できない。
僕のプライドが許さない。
第54話 ひたすら逃げる の段→←第52話 白い手の正体 の段
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勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - (*´∀`)👍 (2023年2月8日 14時) (レス) @page50 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - タソガレドキ組頭さすが!今後の展開がますます気になります!引き続き健康に気をつけて更新してください。 (2020年9月16日 13時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - ユリリンさん» ご指摘、ありがとうございます! (2020年9月11日 21時) (レス) id: dcc7e5857d (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - 69話の兵助の兵の字が間違っていました。気をつけてください。 (2020年9月11日 20時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - 今回も面白いです。続き楽しみに待っています。 (2020年9月9日 9時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろくま | 作成日時:2018年1月3日 18時