【蓬菊】いつも明るいマネージャーには特大秘密が？【踊】 (ページ8)

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先輩とﾏﾈｰｼﾞｬｰページ8

-ゆまside-

『ｹﾎｯｹﾎｯ…！！あ"ぁ…やべ、やられてる…からすぅ？』

カラ｢ゆまく…喉痛い…｣

『カラスもかぁ…寝とっていいよ』

カラ｢うん…｣

珍しく、でもないか。最近は体調を崩すことが多い。
いつもは俺とカラスの片方ずつがなるけど今回は違った。
どっちもがなると俺も辛いし世話しなきゃいけないから大変。

いつも、俺らを助けてくれるやつがいる。
そいつに連絡して来てくれることになった。

あいつはほんとに頑張り屋。
頑張りすぎて壊れないか心配してるもん。

カラスが加入する前のギスギスした俺たち3人をいつも冷静にしてくれたこともあったなぁｗ
あの時の俺らはガキだったからｗ

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

今は開けるだけで精一杯だった。
頭も痛くて。
数分すると開くドア。

A｢おじゃま〜｣

『あ、ありがと…』

A｢え、ほんまに風邪ひいたん？大丈夫？｣

『喉やられた、俺もカラスも』

A｢ほんまぁ、休んどき。薬とか買ったから。あ、なんか食べた？｣

『食べてへん…』

A｢おけ。お粥とか作るから寝といてえーよ｣

『助かる…』

そう言ってキッチンにいくA。
手馴れてるわ。にわも懐いてきてるし。
数分もするとまた声をかけられる。

A｢ゆまくん、できたで｣

『あぁ、ありがと…』

ゆまちゃん、会った時からそう呼ばれてた。
ちゃん付けされることあんま無いからびっくりしたもん当時ｗ

A｢食べれる？量多かったら残していいけちょっとだけでも食べてね｣

俺らといる時よく出るAの方言。
関西と下関のもちょっと混ざってる。

『ん…』

A｢じゃ、かーくんとこ行ってくるから｣

喉痛いけど食欲はあったから目の前に出されたお粥を口に運ぶ。

流石A。ちょっと冷ましてから出してくれた。
俺がふーふーしなくていいように。
料理もできるようになってきたけどまだまだ俺には追いつかねぇなｗ

風邪ひいた時はカラスが特に頼ってて、他にも全然なんもない時にAがうちに来たりすることもある。

そんな関係。

まぁ、昔のこと知ってるからな俺らは。
あいつを見てた踊り手も多いしなんならあいつを見て始めたやつもいる。

知ってんのかな。

今も｢Raincoat(ﾚｲﾝｺｰﾄ)｣が人気だってこと。

raincoatはAの踊り手時代の名前。
今も人気だと言うのは、当時見てた踊り手に語り継がれてるから。

特に俺らはその話せんけどね。たまに話すくらい。

A、そろそろ向き合う頃じゃないのかな。