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とある日。
Y「A、話がある」
『ん?』
3人、改まって。
Y「俺たち、ダンスで食っていくために東京に行く」
『そうなの?寂しくなるねぇ…夢、ちゃんと掴んできてね』
T「あったりまえ!」
S「ありがとうね」
『なに改まってんの〜w私も就職は東京にするつもりだった。何かのタイミングで、東京で会えたらまた仲良くしてね』
Y「当たり前やろ、待ってんで」
『でかくなってね』
その時の3人の顔は凛々しく、大人っぽかった。
その顔は今でも覚えている。
それはもう、数十年も前の話。
私たちは東京の公園で再開した。
私の好きな曲と、賑やかな声がする。
声のする方に近づけば、派手髪の4人。
なぜか、懐かしさを感じた。
『あ……』
紛れもなく、ゆうまたち。
「あ」
ゆうまと目が合う。
「……A?」
『ほんと偶然、赤い糸でも繋がってるのかなw』
S「A!?うわー!久しぶりやね!?」
『しょーた髪へんなになってる〜』
R「A…?」
K「だれ…?」
2人にも自己紹介をして現在の彼ら、SLHを知る。
つい先日にたこが脱退したこと。カラスくんが入ったこと。
りょーくんは名前だけ知ってたけど面識はなかった。
『成功したの、?』
Y「まだまだ全然」
S「今やっと、ファンっていうのがついてきたぐらい」
『そうなんやね…まぁ元気そうで安心だよ私は』
どうやら撮影終わりだったらしい。
R「Aちゃんは、なんで東京に?」
『私は大学からこっちだったんだよ〜?ビジネス関係の知識を詰め込んで。今は就職してるけどいつかは企業するつもり』
K「そうなんすね…」
Y「へー?じゃあ暇になったら声掛けてや」
『え?』
Y「マネージャー、やらん?」
『マネージャーかぁ、まぁいいかもね考えとく』
その日からよくゆうまたちSLHとは会う機会が増えた。
数年後には立派に会社を立ち上げた傍ら、SLHのマネージャーをしている。
企業も、ゆうまと合同で大学の同級生や後輩を連れて。
安定した職で、なにより楽しくてとてもいい環境。
私達も30半ばのいい大人になってきた。
そんなときになんと人生で初めての
Y「結婚せん??ww」
プロポーズをうけるのだった。
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szkwluna1022(プロフ) - とっっても素敵な短編集ありがとうございます!大好きです!!リクエスト随時受付中とのことでしたが、もしよければいろんなメンバーの嫉妬や独占欲の話が読みたいです(*'ω'ノノ゙ (2023年4月4日 7時) (レス) id: 8366412aed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コイキング | 作成日時:2023年3月6日 17時