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急いでしらはん家に向かう。
インターホンを押せばすぐに開くドア。
エレベーターに駆け込み、部屋の前までくる。
ピンポーン
S「はよいけ」
R「ほんまごめんありがと」
S「それはAに言ったれ、あほ」
そう言うとシラハンはゆーまと一緒に玄関を離れていった。
気を使ってくれてありがとう。
部屋の奥に行くとベッドの上で規則正しい寝息を立てるA。
その顔は苦しそうで、目と鼻が真っ赤に腫れている。
R「ほんま…ごめんな……ッ」
Aの傍に座り、頭を撫でながら。
『ん……ぅ?……りょ…?』
目を擦りながら目を覚ましたA。
R「A、ほんとごめんね……おれ、知らんやった……」
『なにがぁ……?』
R「Aにお兄さんいること」
『あれ……A言ってなかったっけ…』
R「それで、さ駅で抱きついてるの見て…浮気、してると思って」
『あぁ…そうやったんだ………よかったぁ……りょちゃんが、私の事嫌いになってなくて…』
安心したようににこっと笑った。
R「帰れなんて言って……ごめ、ん……」
こんなに、こんなにAは俺を好いてくれてるのに、そんなAを俺が疑った。
それだけが仕方なく自分に腹が立つと、自然と涙も零れる。
『んーん…もう大丈夫…ほら、泣かないでぇ…?』
R「やって……ッ…!!」
ゆっくり起き上がって、俺を抱きしめてくれる。
『大丈夫…りょちゃん、お誕生日おめでとうっ♡』
ハッとした。
それと同時に、Aを強く抱きしめる。
R「Aッ……ありがとう……ごめんね…」
『うん、でももうごめんは聞きたくないからね?』
落ち着くまで抱き合ってた。
やっぱり落ち着くんだよなぁ、Aといると。
『りょちゃ、これね。頑張って選んだの』
R「あ……ありがと」
『ねぇ〜〜そんなしょんぼりした顔しないで?私はりょちゃんの笑ってる顔が好きなの』
R「ん、ありがとっ♡開けてもえー?」
『もちろん〜』
開けたら中にはピアスと靴。
さすがのAのセンス。めっっっちゃかわいい。
R「え!めっちゃかわいいんやけど!」
『へへ、かわいいでしょ!おにーもね、りょちゃんに会いたいって。動画見てるよ〜って言ってたw』
R「恥ずかしいなぁ……ww」
この数ヵ月後にはAのお兄さん、ご両親にご挨拶をした。
そのまた数ヵ月後には……
R「あ、お義兄さん!」
「お、りょーくん〜」
2人で飲みに行くぐら仲良くなった。
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szkwluna1022(プロフ) - とっっても素敵な短編集ありがとうございます!大好きです!!リクエスト随時受付中とのことでしたが、もしよければいろんなメンバーの嫉妬や独占欲の話が読みたいです(*'ω'ノノ゙ (2023年4月4日 7時) (レス) id: 8366412aed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コイキング | 作成日時:2023年3月6日 17時