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#K ページ19

最近のカラスさんはとても余裕がありそうでない。
それも隠そうとしているのだろうけどバレバレ。

毎日深夜まで練習は当たり前、最近は朝方までやっていることも多い。

それでも頑張ってるところを見られるのが嫌な性格のカラスさんは力のない顔で言うんだ。

K「へーきやてwそんな心配せーへんくてええよw」

日に日に痩せていく姿を見るとそうもいかなくなってくる。


ある早朝。
まだ帰ってきてないカラスさん。

スタジオか、公園にいるであろうカラスさんをお迎えにでも行こうかと。
今日もお昼からダンスの撮影のはず。

いつもの公園に立ち寄ると予想通りカラスさんの姿が。

入口で立ち止まって、様子を伺う。
休みもなしにノンストップで踊り続ける姿。

近づいても気づかないくらい。

『カラスさん』

K「わ、びっくりした〜wいつからおったん?」

『今きたとこです』

K「なんや、朝早いで?」

『カラスさん、帰ってこないから』

K「最近忙しくてなぁ?ごめんな」

申し訳なさそうに私の頭を撫でる。

『カラスさん、上手くいかないことありますよね』

K「急にどしたん?」

『実は私の大切な人がどんなに頑張っても上手くいかなくて、それを人に見られたくなくて、日に日に痩せ細っているんですよ。私、心配で、相談して欲しいなって…そんなに頼りないのかなぁって思うんですよね…』

そういうとカラスさんはしゃーないなって顔をする。

K「そいつは頑固なんやね〜でもAのことは大切やと思っとると思うし、頼りないなんて思ってへんと思うよ?」

K「でもな、かっこ悪いとこを好きなやつに見られるのが一番嫌なんやないかな」

そんなこと言ったって、真剣に練習してる姿はかっこいい。

『いつだってカラスさんはかっこいいですよ…』

K「ありがとwでも今の俺はかっこ悪ぃやんなぁ〜w」

『無理せんでいいですよ…きついの、わかってますから…』

そう言って抱き締めれば、強く抱き締め返される。
数秒もすれば鼻をすする音が聞こえてくる。

無理してたんだろうな、もっと早く言ってあげれたらな。
そう思っても今吐き出してくれたからよかった。

K「ズビ…ッう…」

何も言わず、背中だけさする。
落ち着いたら手を繋いで家に向かう。
深掘りせず、カラスさんのペースで。

K「ありがとな」

『よかったです。辛いの、吐き出してくれて』

K「かっこ悪ぃ……」

『じゃあもうかっこ悪いところ見せないように無理しないでくださいよ!』

K「でもいつでもかっこええんやろ?w」

『当たり前です!』

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szkwluna1022(プロフ) - とっっても素敵な短編集ありがとうございます!大好きです!!リクエスト随時受付中とのことでしたが、もしよければいろんなメンバーの嫉妬や独占欲の話が読みたいです(*'ω'ノノ゙ (2023年4月4日 7時) (レス) id: 8366412aed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コイキング | 作成日時:2023年3月6日 17時

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