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#R ページ14

今日はなんだかいつもより家が静かだ。

彼は今日オフなはずだから家に居ると思うんだけど。
お昼になっても、部屋から出てこないのは流石に心配する。

あの子は寝起きがいいから早起きなのに。

最近お仕事がパツパツに詰まっていて大変なのは知ってる。
ダンスも、歌も、頑張ってることは1番知ってる。

いつもは「Aおはよー!♡」って来てくれるのに。
オフの日は一緒に家事してくれるのに。

絶対なんかあったなぁ今日。

トントントン
『りょーちゃーん?大丈夫〜?ご飯は〜?』

R「いらない……」
力のない声が扉の向こうから聞こえてくる。

『大丈夫…?入るよ…?』

R「いい……1人でいい……」

お構い無しで部屋に入る。

ガチャ

『りょうちゃんどうしたの、大丈夫?ゆっくり休もうね』

R「……………………」

光のない目、立ち上がることも無く、ベッドにぼーっと座るりょうちゃんがいた。
そんなりょうちゃんに近づき、目線を下からにして抱きしめる。

『りょうちゃんは偉いね、いつも頑張ってるよ。私の前くらい弱いところ見せとかないと貴方どこで弱いところ見せるの?』

『いいんだよ、大丈夫。甘えて?別にカッコ悪くないんだよ』

そう言えば段々私を抱きしめ返す腕の力が強まってきた。

『無理に強がんなくていいんだよ、大丈夫だから』

頭と背中を撫でながら言葉をかけていると、声を殺してなく声が聞こえてくる。

R「ぅえ………ッ……ズビッ………」

『思いっきり泣きなさい、全部受け止めるからね』

声を出して思いっきり泣いてもらった。
ごく稀にあるアンハッピーボーイ。

実は1番繊細で、傷つきやすいりょうちゃん。

りょうちゃんが落ち着くまで、ずーっと抱きしめて、背中をさすって、頭を撫でる。

『あぁ…はいティッシュ。ちーんしな?』

R「あ…あぃがと……」

『明日もお仕事なのに……濡れタオル持ってくるね』

R「ぅん……」

私の洋服も涙でびしょびしょだけどそれはいいのよ。

『落ち着いた?』

R「うん…ありがとA」

『りょうちゃんいつも頑張ってるよ、偉いさんだね』

涙を拭いながら口付けをする。

R「もっかい……」

『…!?………チュ』

りょうちゃんからおねだりなんて珍しくてびっくりした。

R「ここに…おって……」

『うん。もっと甘えていいからね』






その次の日はしっかりいつもの調子が戻っていた。
落ち込んでた訳は無理に聞き出さない。

R「A〜!!おはよう〜♡」

今日も元気にいってらっしゃい。

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szkwluna1022(プロフ) - とっっても素敵な短編集ありがとうございます!大好きです!!リクエスト随時受付中とのことでしたが、もしよければいろんなメンバーの嫉妬や独占欲の話が読みたいです(*'ω'ノノ゙ (2023年4月4日 7時) (レス) id: 8366412aed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コイキング | 作成日時:2023年3月6日 17時

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