超能力姉妹《SPY×FAMILY》 (ページ9)

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04.はは探し(1) ページ9

「はは、みつからない？」
「うーん難しいもんだな」
「このままだと、Aたちモジャモジャの子になっちゃう？」

Aとアーニャの質問に、眉をひそめるロイド。すると、扉が開き情報屋フランキーが入ってくる。2人が言ってるモジャモジャだ……。

「子持ちバツイチOKで名門に相応しい気品があり、48時間以内に手続き可能な女…？そんな女神がいたら、拝んでみたいね！」

ドサッと大量の資料を置く、Aはそっと椅子に立ち、資料を見下ろした。

「役所から独身女のリストコピってきたよ」
「助かる」
「オレなんて選り好みしてないのにデートすら叶わんての」
「可哀想に……」
「可哀想って言うな！！」

フランキーとロイドの会話を聞いて、アーニャがソファに隠れる。

「…こづれにんきない？アーニャたちじゃまなこども……？」
「……アーニャ…」

アーニャのそばに行き、Aも一緒に暗い表情をする。ロイドはそんな2人をみて、2人の頭をわしわしと撫でる。

「邪魔じゃないよ、おまえたちの入学のために探してるんだ、心配せずにテレビでも見てろ」
「「うい」」

ロイドに言われると、手を繋いでアニメを見始める2人。ちょうど、2人の大好きなスパイアニメが始まっていた。

「とりあえず手っ取り早いのは利害が一致する《ワケアリ》さんだ、弱みを握るのもアリだな。無いなら捏造したっていい」
「…なるべくリスクは避けたい」
「何言ってんだアレだって相当リスキーだろ、とてもじゃないが良家のご令嬢にゃ見えないぜ」

そう言って、フランキーはAとアーニャを指差す。

「…そうだな、外見だけでも何とかせんと……」

──────･･･

3人がやってきたのは、仕立て屋だった。Aとアーニャの服を作るためだ。

「では採寸いたしますので、お嬢さま方はこちらへ」
「アーニャたち、うりとばされる？」
「いい子にしてたら売らない」

どこで覚えてくるんだ、と呟きながらしっかり針子と女主人の薬指をチェックする───。

「Aとアーニャのながさ、おなじ！」
「おなじ！ちちに、ほうこく！」