超能力姉妹《SPY×FAMILY》 (ページ6)

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「あのな、お嬢ちゃんたち」
「A！」
「アーニャ！」
「あのな、Aちゃん、アーニャちゃん、おじさんたち実はプロの鬼ごっこ集団なんだ、才能がありそうな人を見つけては突然勝負を挑んでるんだ」

とても、真剣な表情てウソをつくロイドに、2人は納得したフリをするしかなかった。

((ちち、うそつき))

「いいかい、このまま真っすぐ行って通りを右にずっと歩くと警察署がある。そこで警察の人にこれを渡せたら君たちの勝ちだ、わかったか？(これを見せればより良い孤児院に保護してもらえる。《計画》は子どもに頼らない別の方法で練り直そう)」
「───！！」

Aに紙を持たせるロイド、アーニャが口を開く前に“行け！"と促す。Aとアーニャは手を繋いで走り出した。

───────────

2人は警察署には行かず、通路の隅に座り込みロイドの帰りを待つ……。

「アーニャ、けがはない？」
「うん！だいじょぶ！」
「よかったぁ」
「Aは、だいじょぶ？」
「だいじょぶだよ！」

日が暮れだした頃、父、ロイドの姿が見えた。

「A！アーニャ！」
「「ちち！」」

2人はロイドの足にくっつく。

「おまえたち、なんで……あ…いや、勝手に家出て何してんだ」
「…アーニャたち、おじさんたちと鬼ごっこしてた」
「そ…そうか楽しかったか？」
「「…ちょっとこわかった」」

再び足にしがみつき、2人は言った───。

「「おうちかえりたい、さんにんのおうち」」
「いい…のか…？」
「おいてかれたら、Aとアーニャなみだでる」
「そうか、じゃあ帰ろう」

2人の頭をぽんぽんと撫でる、ロイド……。
夕日が3人を優しく包み込んだ。

「だが、あの家は危ないから引っ越そう、昨日ヘビが出たんだ」

((ちち、ものすごいうそつき、でも……かっこいいうそつき！))