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"いいですか二人とも、力の正しい使い時、それは例えばお友達をピンチから助ける時のような……"

「こ……このこのあし、ふんでたから…」
「アーニャたち、おこっちゃった…」

二人は俯きながら"ごめんなさい"と声を揃える。そんな様子をみてベッキーは瞳に涙を浮かべ感激していた。

「(あたしのために…!?)───・・・Aちゃん、アーニャちゃん…!」

そのやりとりに、ヘンダーソン先生も感心する。

「(私憤を収め、だが友のためには男子にも毅然と立ち向かうその心意気…!エレガントだフォージャー姉妹(シスターズ)!だが、しかし……)」

─────・・・

「男の子を殴った…?」

二人は別室へ案内され、ロイドとヨルが迎えに来た。二人は青い顔で椅子に座っている。ヘンダーソンに状況を聞いたロイドも同じく青い顔をしていた。

「(しかもデズモンドの息子を……!?)」
「本来なら、暴力行為は問答無用で(バツ)3つなのだが、ワシの裁量で(バツ)1つにしておいた、これ以上は譲歩できんだろう…向こうのご両親にもワシから伝えておく」

ヘンダーソンの言葉でさらに落ち込むロイド、その頭の中にはプランA、プランBの計画が崩れていく音が聞こえる。ヨルもその後ろで特訓させたことを謝罪している。

「(入学初日に失点1……おまけに息子との仲も最悪に……)」

『ちち……おちこんでる……』
『ううっ……』

Aとアーニャもやらかしてしまった事の重大さを感じていた。

─────・・・

「はいみなさん撮りますよ〜はい右端の親子さんもっと笑って〜〜!」

集合写真を撮るため、笑顔を要求されるが、フォージャー家は誰一人笑顔を作れなかった。


特待生までの(ステラ)あと8つ
退学までの(トニト)あと7つ
ダミアンとの親密度-100

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設定タグ:スパイファミリー , アーニャ , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:神永 夕陽 | 作者ホームページ:http://id27.fm-p.jp/470/mushroom037/  
作成日時:2022年6月12日 1時

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