超能力姉妹《SPY×FAMILY》 (ページ37)

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12.暴行事件!?(1) ページ37

Aたち新入生は、ヘンダーソン先生の後に続きイーデン校内を見学していた。

「ここが食堂だ、一流のシェフが毎日エレガントな料理をふるまってくれる」

奥の部屋には"皇帝の学徒(ｲﾝﾍﾟﾘｱﾙ･ｽｶﾗｰ)"しか入れない食堂もある、そう言い、ヘンダーソンは言葉を続ける。

「落ちこぼれには"雷(ﾄﾆﾄ)"の数に応じて懲罰や除籍もあるから覚悟しろ」

なぜかフォージャー姉妹をみる、ヘンダーソン。

『『なんでA／アーニャをみる…？』』

二人の頭の中は"？"でいっぱいだった。

「ダミアンさまならあっという間に"特待生(スカラー)"ですよねぇ」
「あたりまえだ」
「ですよねー」

Aたちの前で、ダミアンとその取り巻きが話している。さらに、ダミアンが"国家統一党総裁の息子"と知った周りの生徒が反応し、ダミアンの周りにクラスメイトが集まる。

「デズモンドグループにはたくさんお世話になったってウチのパパが言ってたよ！」
「ウチも！」
「仲良くしよー！」
「コラ私語は慎め！」

キャッキャッとはしゃぐ生徒に、ヘンダーソンが一喝する。そんな様子をすこし離れた場所でみるAとアーニャ。ベッキーは"バッカみたい"と腰に手を当て呆れている。

フォージャー姉妹の視線に気づくダミアンは振り向き、二人に声をかける。

「おまえらんトコは？親はなんの仕事してんだ？レベルによっちゃ、おまえらを友達に加えてやってもいいぞ？」
「「ｲﾗｯ……」」

ダミアンの上から目線の発言にイラつく二人だったが、二人は父の任務のため…と我慢した。

「すぱ…むぐっ」
「こころのおいしゃさん…！」
「？…フン何だ、たいしたことないな、どうせショボい資金なんだろ」

アーニャが本当の仕事を口走ったので、慌てて口を塞ぎ代わりに答えるA。ダミアンもAの行動に違和感を感じたが、すぐに自分の親より下だと分かり悪態をつく。

「アーニャたち、おまえんち、あそびにいきたい」
「アーニャ！？(それはさすがに…いきなりすぎるとおもう…)」

Aの手を剥がし、ダミアンに向かって指をさし、そう言った。あまりのストレート発言にさすがのAも冷や汗をかいた。

「バカ言え！身のほどを知れこのブスども！」
「庶民はほんと、図々しいですねぇ」

ダミアンの取り巻きが騒ぎ出す。

「庶民菌がうつるからあっち行け！」

取り巻きの一人が、そう言うとアーニャの肩を"どん"と押した。アーニャが"あぅ"と小さい悲鳴をあげる。