超能力姉妹《SPY×FAMILY》 (ページ29)

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「「わくわくっ」」
「た……助けに来たよA姫、アーニャ姫……」

手を差し伸べたロイドは耳まで真っ赤になっていた。二人はその手を取り、そのままロイドへ抱きついた。

「「ちちぃ〜〜〜っ」」
「え…？父親の設定なの…？？」

無事に助けられた二人を見て、周りの諜報員たちも拍手と歓声をあげる。

「(……何これ？)」

ロイドの心の問いに答えるものは誰もいない。Aたちはロイドに抱きついたまま、顔を上げる。

「アーニャとA、こじいんでてからわくわくいっぱい」
「ちちのおかげ」
「ん？おお…よかったな」
「Aたち、がっこうもがんばる！」
「…そうか、まあ何だとりあえず」

"入学おめでとう"、そう言い、ロイドは二人の頭を撫でた。そう、大変なのはここからだ。心地よい夜風を浴びながら、この先の任務に思いを馳せるのだった─────･･･

〈黄昏〉より本部へ報告書Ｎｏ.００６
オペレーション《梟(ｽﾄﾘｸｽ)》フェイズ１：入試の達成を確認せり──