超能力姉妹《SPY×FAMILY》 (ページ26)

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「まあ何だ…毎年必ず数名は辞退する者がいる、そのつもりできちんと備えておけ」
「ありがとうございます先生…」
「まあワシは入学の頃には教職から外されているかもしれんがね…」
「え…？」

ロイドが聞き返す。

「あのブタ息子を殴り倒してしまってな…イーデンの誇りは守れたがどんな報復が待っているやら……」
「何かお力になれることがあれば……」
「気休めでも嬉しいよ、エレガントボーイ」

ヘンダーソンは"合格の連絡を待っていろ"と去り際に言い、校舎へと戻っていった。

─────･･･

そして、3日後。

《ジリリリリン》

フォージャー家の電話が鳴る。ロイドはすかさず受話器を取り、電話口と話している。

《チン》

そして、会話が終わり、受話器を置いた。

「……」
「……」
「……」

しばしの沈黙の後、Aたちの方へ向き、ポケットからクラッカーを取りだした。

《パ───ン》

「合格だ!!」
「「やたー！」」

Aとアーニャが飛び跳ねる！ロイドは器用に二人を抱き上げると、"二人とも、よくがんばったな！"と労い、ヨルも、"よかったですね！"と笑顔をみせた。

「うぉーい合格したって？お祝いだお祝い!!」

ばんっと扉が開き、ロイドの友人であるフランキーがやってきた。

「耳早いなっ!!」
「情報屋なめんな、ああどうも奥さんはじめまして！ロイドの友人フランキーです！」
「どうも」

フランキーをみたAとアーニャは"モジャジャ！"と指差し、久しぶりのフランキーにはしゃいだ。

「ホラ宴じゃ宴！酒もあるしデリバリーも頼んどいたぞ！」
「勝手に……」

フランキーの言葉に呆れるロイドだったが、結局、宴は始まる────･･･

「わははは！いやーオレが答案用紙盗んできたおかげだねー」
「バカ聞こえる……!!」

フランキーの一言に焦るロイド、しかしAたち3人は全く話を聞いていない様子で安心する。ヨルはフランキーが持ってきたお酒を飲み酔っているようだ…。

「おまえちゃんと飲んでんのかシラフ野郎？」
「オレはどれだけ飲んでも酔わないよう訓練されてる」
「まじかよ、つまんねー人生！」

フランキーはAとアーニャを見て、ニヤリと笑う。

「良かったね二人とも！今ならパパがご褒美に何でも買ってくれるってよ」
「「！」」
「こら勝手に約束するな！」

ご褒美と聞き、Aとアーニャの頭の中には同じものが浮かんでいた。それは先日みたスパイアニメ、ボンドマンでの話の再現だった。