超能力姉妹《SPY×FAMILY》 (ページ24)

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「我が校を侮辱するか!!二度とウチの門をくぐれると思うな!!」
「度が過ぎますぞスワン先生！」

ヘンダーソンが注意するも、スワンは権力を振りかざし口に気をつけろと言う。

"誇り高きイーデンの先生方において他にないと考えております"

ロイドの言葉を思い出すヘンダーソン。権力にへつらうだけのいまの自分に教育者たる資格なし。

「我が校を侮辱したのはどっちだ…」
「あ？」

スワンの顔面に拳がめり込んだ。そのまま後ろに吹き飛ぶスワンを見ながら、ヘンダーソンは呟く

「我ながらエレガント」

"これで堂々とイーデンの教師として向き合えるかね、フォージャーよ…。"

─────･･･

フォージャー家
リビングに座り、重い空気が漂っている。

「(絶対落ちた……)」
「お…お茶でもいれますね」

ヨルが気を利かせて、キッチンへ向かう。ロイドは先程の自分の行いにスパイ失格だ、と悔いていた。

「(任務にいらん感情を持ち込んでしまった…)」
「ちち…ごめんなさい……」
「てすとがんばれなくて、ごめんなさい……」

Aとアーニャが謝る。面接中に泣いてしまったことを気にしていた。

「いいんだ、あんな学校行きたくないだろ」
「A、がっこういきたい」
「アーニャも、がっこういきたい」
「えっ…？」
「「がっこう、いかないと…」」

"いっしょ"がおわっちゃう…
その言葉を飲み込み、二人はロイドの足にしがみついた。

「うーん…しかし正直合格は絶望的だな…」
「「がーん」」

ロイドの言葉にショックを受けたAとアーニャ、そんな二人を見て、ヨルが声をかける。

「き…きっと大丈夫です！うまくいきますよ！」
「めがねのおっさんもはんぶんめがねのおっさんもいいひとだった」
「いいひとだった！」
「そうですそうです！彼らがフォローしてくれますよ！信じましょう！」

3人の言葉にロイドは微笑んだ。

「そうだな…あとはなるように任せて、ひとまずは試験の労をねぎらうとするか」

"わが家の明るい未来に!!"

4人はヨルの入れたお茶を持ちながら立ち上がり、乾杯をした。

その時、ガタンと何かが落ちた。

「家族写真がおちました……」
「おちた…」

試験(にんむ)の成否やいかに…。