超能力姉妹《SPY×FAMILY》 (ページ22)

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「つ…次はお子さまへの質問にしましょう」

気まずい空気を変えようと、エバンスがAたちへ質問をした。

「まずはお名前と住所言えるかな？」
「A･ホージャーです！」
「アーニャ･ホージャーです！じゅうしょはバーリントにしく…こおえんどおり……ひゃく…28です！」

アーニャが練習通りに答える。

「お休みの日はどんなことをしてますか？」
「びじゅつかんいったり、おぺらたべたり……」
「っ…ちがいます、おぺらみたりしてます！」

アーニャのミスをAがフォローする。

「学校に入ったら何がしたいですか？」

『……なんだっけ？』
『えっと…』

「あ…としょかんのほんを、たくさんよみたいです！」
「そしきのボスのひみつをあばきたいです」

ロイドは何言ってるの！？という顔でアーニャをみた。Aもアーニャの顔を凝視している。しかし、面接官にはウケたようで、組織のボス＝校長先生のことだと思い違いをしてくれた。

「はははすみません、アーニャは向上心が人一倍でしてトップにまで登りつめた校長先生の人柄や生き方に興味津々なのです」
「ではその校長の名前を言えるかなお嬢さん？」

ヘンダーソンの質問に固まる二人、もちろんAもアーニャも覚えていない。アーニャはロイドの心を読む。

「えっと……ぺ…ぺ…」
「(そう、ペネディクト･アイヴァン･グッドフェラー)」
「ぺねじくそ･あばん･ぐっどへらーさん」

ちょっと、違うがまあいいだろう、とヘンダーソンは言い、次の質問をした。

「では彼のように大成するためにはどんな努力が必要と思うかね？」
「……からだひとつでじゃんぐるをいきぬいたり」
「しととなりあわせのてすとをくりかえしてせいしんをきたえます」

"それは昨日スパイアニメで主人公がやってた特訓な"と、ロイドが心の中で突っ込んだ。そして、何故かAまで答えた内容にヘンダーソンは底知れぬ覚悟を感じ取り、驚愕していた。

「じゃあ、話題を変えてご両親のことを…お父さんの仕事は何ですか？」
「すぱ…」
「すばらしい"こころのおいしゃさん"です」

スパイと、答えそうになるアーニャ。すかさずAが言葉をかぶせて答えた。

「新しいお母さんはどんな人ですか？」
「とってもやさしいです、でもたまにおっかないです」

アーニャの答えにガーンとショックをうけたヨル。Aは帰る時、ははと手を繋いで帰ろうと思った。