超能力姉妹《SPY×FAMILY》 (ページ21)

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「では、ご両親から見て娘さんたちはどんなお子さんですか？」

長所と短所をお聞かせくださいと、エバンスが問う。

「Aもアーニャもとても好奇心旺盛な子です、何にでも首を突っ込んでしまうのは短所とも言えますが、それと欲目かもしれませんがとても賢い子です」
「(賢い!?これが!?)」
「がーん」

ヘンダーソンの心の声にアーニャがショックを受ける。Aもアーニャの反応に、なにか失礼なことを思われたのだろうと感じた。

「時折、こちらの心を見透かしたかのような言動を見せるのでドキッとさせられます」
「「ドキッ！」」

ロイドの言葉にAとアーニャはドキドキした。まさかバレていないだろうか…もし、バレてしまえばまた自分たちは孤児院へ戻されてしまう。

「見ての通り二人は双子なのですが、とても仲が良く、Aの方が早く産まれたので姉なりに妹の面倒をよく見てくれます」

ロイドにそう言われ、すこし照れたようなA。

「Aの短所は面倒を見すぎてしまうところ、アーニャの短所は少し偏食なところでしょうか…」
「ふむ、お母さまはどうですか？お母さまなりの教育方針などありますか？」
「……私はご存知の通りこの子たちの実母ではありません、始めはこの子たちに好かれようとつい甘やかしてしまいがちでしたがこの子たちの将来を思えばこそ、ときには厳しくもなれるよう心がけております」

練習通り、冷静に答えるヨル。アーニャの偏食に対し料理の質問をされた。しかし、普段ロイドが料理をしているため、言葉に詰まってしまう。

「ウチは料理は主にボクが作っています、もちろん忙しい時などは妻が作ってくれることもありますよ(まだ一度もないけど)」
「うっそ飯作らない嫁とか存在するの！？娘の前に自分に厳しくした方がいいよ」

スワンの言葉に顔を赤くして固まるヨル。Aは、母が侮辱されたと感じ眉間にしわをよせた。

「人には得手不得手があります、彼女はとてもキレイ好きで掃除は完璧ですし、子供の世話に関しても申し分ないです」
「いやまあそれどっちも女が殺ってあたりまえのやつだし」

ロイドが再び言葉を返そうとすると、ヨルは"いいんですロイドさん！"と止めに入った。

「(ふんっ美男美女のおしどり夫婦だと？虫唾が走る！こんなやつら不合格になってもらわにゃ夜の中不公平すぎるってもんだ)」

『ちちとははきらわれてる…!!』
『Aとアーニャががんばらないと…!!』

二人は、そう決心した。