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4人はオペラ、美術館を鑑賞し、政治活動をしている広場へやってきた。
「わが国民党は対西政策において宥和路線を───」
「バカヤロー何が宥和だ!!」
「ひっこめ売国奴!」
市民の怒声が響き、アーニャを苦しめる。もちろんテレパシーで繋がっているAにもその辛さは伝わっていた。
『アーニャ!だいじょぶ?』
『ううっ…』
「ちち、アーニャくるしそう!」
「アーニャこういうところにがて…」
「すまん、ちょっと怖かったな」
「どこかで休みましょうか」
2人の様子を見て、ロイドはその場から離れる。ヨルの言葉を聞き、アーニャが口を開いた
「おなかすいた」
「え…?元気なのどっちなの」
─────・・・
フレンチレストランへ入り、ナッツばかり食べるアーニャ、Aは早くチョコのデザートを食べたいのかソワソワしている。案の定、2人はロイドに注意される。
ヨルは綺麗に磨かれた銀のナイフに何故か見とれている。そんな3人をみて、考え込むロイド。
「(…スパイ歴十数年、数々の任務をこなしてきたこの黄昏は今初めて挫けかけている…)」
「「ちちどんまい」」
「何が」
その後もブツブツと呟くロイドをみて、ヨルは提案をする。
「あの…ロイドさん、少々気晴らしはどうですか?」
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作者名:神永 夕陽 | 作者ホームページ:http://id27.fm-p.jp/470/mushroom037/
作成日時:2022年6月12日 1時