超能力姉妹《SPY×FAMILY》 (ページ2)

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01.出会いページ2

「おいA！アーニャ！」

孤児院の一室、2人の少女が遊んでいると主人が見知らぬ男性とともに入ってきた。

「ウチで一番賢い、無口だがまあ…いい子さ(ブキミでいけすかんガキどもだからな、とっとともらわれてくれりゃ願ったりだ)」

口とは裏腹に少女たちを見下す主人。

？「えーっと、すみません」

連れてこられた男性が口を開く……。

？(確か、イーデン校の就学年齢は6歳から、この子たちはどうみても４、５歳かそこら……)

「「むっつ」」
？「ん？」
「「むっつ！」」
？(いや、身長とか───)

2人はつま先立ちでぷるぷると立つ。そして、机の方へ歩き新聞のクロスワードを2人で解きだした。

？「クロスワード？子どもには難しすぎるんじゃないか？(まあ、オレにとっては児戯だがな……縦1はホメオスタシス、横1は因果的閉包性、その下はシンプレティック同相写像……)」

2人で鉛筆を走らせ、あっという間にクロスワードを埋めていく。

？「できたの！？まじで！？(恐るべき知力！！これなら入学試験も容易に突破できる！！……しかし、2人も必要ないんだよな……)」

「「A／アーニャといっしょがいいっ！！」」

？「え？いや……でもな……(まぁ、二人いれば任務の成功率もあがるか…)」

少女たちは手を繋いだまま、瞳をうるませて、男性を見上げる。

？「うっ……わかった……この子たちにします！」

「「！！！」」

ふたりは目を合わせた。

？「おまえたちは、それでいいのか？」

ふたりは同時に頷く。

((すぱい、みっしょん))
((わくわくっ！))

少女たちは超能力者だった。
アーニャは心を読む、その姉、Aはサイコキネシスを使う。ふたりはテレパシーで話せるので、男の心の声はダダ漏れだった……。

こうして、(偽装)家族として出発した3人の生活が、いま始まる───。