検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:7,752 hit

(2) ページ9

『ユーリ!A!いきますよ!それ!!!』

姉の投げたボールは、ボールの形を留めておらず変形して兄妹に襲いかかった。

『きゃああああ!!』
『ぎゃああああ!!』

運良く避けたAだったが、兄であるユーリに直撃し、後ろの大木に叩きつけられた。

『ゔぅ…』
『にいさん!大丈夫?』
『ユーリ、ちゃんとボールをみてないとダメですよ!』

シュゥウとありえない音をだして止まるボールは、三本の大木をなぎ倒していた。
兄をみると頭から血を流し、立ち上がっている。それを見たAは、二度と姉を怒らせてはいけないと心に誓った───・・・

「ふふ」
「どうしたのですか?A?」
「いえ、懐かしいことを思い出しまして」
「(アーニャも、ははおこらせないようにする…)」

Aの心の声をきき、アーニャもヨルを怒らせないようにしようと心に誓ったのだった。

「それで、いま特訓してるんですよ」

ね?アーニャさん!と笑う姉。アーニャは今日も行うであろう特訓を思い出し、身震いした。

「まあ、アーニャさん、よく姉さんの特訓についていけますね!」

Aは驚いた表情で、アーニャをみる。姉のことだ、きっと無茶苦茶な特訓に違いないとAは思っていた。アーニャも首を縦にブンブン振り、頷いている。

「たしか、イーデン校でしたっけ?あそこは名門ですからね…アーニャさん、頑張ってくださいね!」
「…うい」

これから特訓が始まるということなので、Aはアーニャの無事を祈りながら、家路に着くのであった────。

04.黄昏とリコリス(1)→←03.アーニャとリコリス(1)



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
45人がお気に入り
設定タグ:SPY×FAMILY , 微原作沿い , オリジナル   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:神永 夕陽 | 作者ホームページ:http://id27.fm-p.jp/470/mushroom037/  
作成日時:2022年6月1日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。