好きなんて言えない。(( Daiki.A )) (ページ9)

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Story 8 ページ9

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「、、そっかぁ…。

なら家まで送るよ、」

『いいよいいよ！

申し訳ないし…！』

アイドルに家まで送ってもらう訳にはいかない。

しかも… これ以上一緒にいると心臓がもたない。

「んーん、

俺がAちゃんともう少し一緒に居たいの。

ていうか、
好きな子を一人で帰らせるほど酷い男じゃないからね？(笑)」

そんな事言われたら、断る理由なんてない。

じゃあお願いします、

と呟いた。

その瞬間、

私の右手に温かい、柔らかい感覚が。

「帰ろ？家どっち？」

さりげなく手を握る大ちゃんは、確信犯だ。

手汗大丈夫かな、って少し心配。

あとドキドキが伝わってないか…。

そんなドキドキをはらうように、

自分の家の方向を指で指した。

「あっ、俺もあっち！

…やっぱさ、運命なのかもね？」

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運命なんて、

この時までは信じてなかった。

こうやって大ちゃんに言われて、

あ、私たちってこういう運命？

って舞い上がっちゃった。

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でも運命なんて綺麗じゃないのに。

ただの偶然だったの。

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