好きなんて言えない。(( Daiki.A )) (ページ15)

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Story 15 ページ15

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「そー！有岡さんだよーっ！」

はぁ、びっくりした。

本当に不審者かと…。

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「大ちゃん、その子誰？」

…聞き慣れている声がする。

ずっと好きでたまらなかった人の。

「俺の友達のA！

んで、こっちは…

メンバーの知念！」

…やっぱり、でも本当に知念くん？

少し震えている右手を一生懸命に押さえる。

「こんな格好じゃ分かんないよね、

…分かったかな？笑

僕は知念侑李。

よろしくね、Aちゃん。」

マスクと帽子を控えめに取った知念くん。

あ、私がずっと応援してきた人だ。

泣きそうになったけど、必死に我慢した。

…ファンだなんて、

大ちゃんにも知念くんにもバレちゃだめだ。

『分かりますよ！笑

結構テレビ見るんで。

私はAって言います。

こちらこそよろしくお願いします。』

これで大丈夫だったかな？

知念くんをちらっと見ると、にこにこしながら私の方を向いていた。

…やばい。心臓バクバク。

バレないように深呼吸をして、少しづつ呼吸を整えた。

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「良かったらAちゃんも一緒の席座ろう？」

『…え？』

そう提案してきたのは知念くん。

人見知りらしいのに、大丈夫なのかな…。

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