好きなんて言えない。(( Daiki.A )) (ページ12)

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Story 12 ページ12

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呟いた途端、自分の首に絡まる腕。

その腕は血管が見えていて男らしくて…、

ドキドキを必死に抑えようとしていた。

そんなとき、

私の首に回っていた腕がいつの間にか降ろされていて。

私の指と大ちゃんの指が絡み合った。

「…いい？」

遠慮がちな声色だけど、

獲物を逃がさないと言っているような目。

鈍感で恋愛経験が全くない私でも、

この意味がわかっていた。

私はこくん、と頷いて、

始まりの合図というように大ちゃんの唇にキスをした…。

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シーツが擦れる音や

リップ音が部屋中に響き渡る。

『んっ…ふぅ、、』

「ほらっ…！

こっち向けよ…。」

可愛い顔とは裏腹に、

ガッチリとしたたくましい身体。

慣れているキス、行為。

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イメージ通りではない彼に少しドキッとしてしまった。

でもそのトキメキとは逆に、

こういう行為ってもっと幸せな感じじゃないの？と疑問に感じた。

愛し合っていて、、痛いけど幸せ、みたいな。

初めてだから何が正しいとか分からないけど…。

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大ちゃんが怖い。

この行為から愛が全く感じられないの…。

こんな事思う私は我儘なのかな。

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