敵の本拠地へ ページ37
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んー、困った。
「あの……その……」
私の前でモジモジしてるのは黒髪の女の子。
「ちょっと蘭!
ちゃんと言わなきゃダメでしょ!」
そして、それに喝を入れてるのは茶髪の少し気の強そうな女の子。
「でも園子……間違ってたら……」
んー、この子が新一くんが言ってた蘭ちゃんで間違いないよねー。
でも、よくは思われて無さそうだなー。
私が何かしたかなー。
思い当たる節がないんだけどなー。
お姉さん悲しいよ←
この子達と会ったのは、買い物の帰り道。
ふと視線を感じて振り返るとそこには神妙な顔つきで私を見ていたこの子達がいたってわけ。
「ん?どうしたの?」
なんて聞けば、2人とも顔を見合わせたものの私に話しかけてきたのだ。
まぁ、あまりにも話が進まなかったのでお店に来てもらうことにしたんだけど。
プレゼント気に入らなかったのか?
この子達と接点があるとすればプレゼントを選ぶのに付き合っただけだし。
ナマコ男……だめだったかな。
……はっ、この子が言ってたナマコなんちゃらってのはナマコ男の妹のナマ子ちゃんの方だったのかっ。
しかし、蘭ちゃんの口から出てきたのは意外なものだった。
「……し、」
ん?
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「新一と付き合ってるって本当ですか?」
?
「見たって言ってる子がいるのよ!
あんたと新一くんが仲良さそうに買い物してたのを!」
あぱー。
仲直りのためについて行ったのに、余計にこじらせちゃったってことー。
「えー、私は彼女じゃないよー。
買い物をしてたのはあるためだしー」
理由を話せばすぐだけど、この様子だとまだ受け取ってないみたいだし。
私が言っちゃってもアレだよねー。
「何よ、しらばっくれないでよね!
その子が言うには彼氏を大切にしろって話してたらしいじゃない!」
友達想いなのはわかるけど、ほんとに関係ないんだよー。
ちょうどその時そんな私の思いが届いたのか、ドアのベルが鳴った。
「Aさーん、今日蘭にわ……
蘭!?」
遅いぞー、新一くん。
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朱音しゃーか - いいですね〜、面白いです! (2019年3月16日 22時) (レス) id: 5fadb9d0cb (このIDを非表示/違反報告)
クグロフ(プロフ) - わー!コメントありがとうございます!最近スランプだったんですけど今ピーンって来ました!やる気がムクムクです!これからも頑張りますね^^* (2018年5月31日 1時) (レス) id: 4f02d54f19 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ(プロフ) - 年の差ほんと大好きなのでこの作品見つけた時はほんと叫びました(笑)とってもキュンキュンします!1度しか評価されませんけど10点連打しますね(*´ー`*)これからも応援してます! (2018年5月30日 21時) (レス) id: d3db016fb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クグロフ | 作成日時:2018年5月11日 0時