あいは存在する。【降谷零】

誘拐 ページ15

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｢ゼロさーん、どこ行くんですかー?｣








眠たい目で、運転席に座る彼を見る。









全く、急に店に来ると思ったらこれだなんて。









どうしたもんかね←









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とかゆう私は、昨夜は徹夜でドラマをまとめて見てたからどうも頭が回らない。









全て刑事系のラブドラマ。
勉強したのよ。









でも、そんな回らない頭でも分かるくらい彼の行動は意味不すぎる。









急に｢急げ、間に合わない！｣とか言い出して。







｢え、もうお店閉めますよ?｣









なんて私の声にも耳を貸さず、









誘拐されたんだから←









｢……本当にどこに行くんですかー?｣









さっきからずっと聞いてるんだからそろそろ答えてよー。









あ、でも返答次第では警察呼ぶかも。









……あなたも警察か←









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｢……おい、聞いてるのか?
着いたぞ｣









｢あれ、なんか言ってました?｣








｢お前からうるさいくらいに聞いてきてただろ……｣








あら、気づかなかった。









そして、目の前に現れたのは……









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｢ジュエリー?｣








……いや、全く意図が読めない。








ここに彼が私を連れてくる理由があるのだろうか？









｢あの、ここに何の用があるんですか?｣









｢あぁ、それがな……
ネックレスが欲しいんだ｣









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は?









ネックレス?









この人が?









何のために?









｢あの、もうちょっと詳しく説明してくださいますか?｣









｢あぁ、それが……｣









話によると、仕事仲間のある方が欲しかったらしい。
でもその人は今仕事で出向けないらしく、ネットではどうこう出来ないみたいなのでゼロさんが頼まれたよう。









……なんでゼロさんを選んだんだろう、その人。








女の人とか選べばよかったのに。









もしかして、警察に女の人少ないのかなー。









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……あれ、でもおかしくない?









｢それで、なんで私が必要なんですか?｣









女の人に頼めばいいとは思ったけど、ゼロさんだって1人で買えるはず。









むしろスマートに。









｢あぁ、それはな……







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それがカップル限定発売だからだ｣







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