お鼻様様 ページ14
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「え、そんなことしてませんよー。
そんなんしてたらただの変人じゃないですか」
「してたから言ってるんだ。
それにお前は元から変人だ」
んな酷い。
でもこの人なら分かるかもしれないねぇ。
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「あの、つかぬ事をお聴きしますが……
恋ってなんですか?」
「は?」
「や、勉強がてらに聞いてるだけですって」
……この人にも彼女とかいたのかなー。
この年になっていた事がないってのも変か。
でも、この人「俺の彼女は仕事だ」とか言いそう。
……それは流石にないか。
「恋……か……」
………ん?
バカバカしいとか言って流されると思ったのに。
「んー、少女漫画とかのヒロインはメインヒーローにドキッてしてますよねー」
クラスの女子が胸きゅん!て言ってるもん。
「じゃあドキってしてみればいいんじゃないか?」
簡単に言ってくれますね。
「そんなのドキッとする相手がいないとダメじゃないですか」
新一君に頼んでみる?
いや、流石に年下にそこまでさせるのは気が引ける。
じゃあサーちゃん達?
……女子だしなー。
こんな事考えていたのが悪かったんだろう。
背後に忍び寄る影に気がつかなかった……!
「……?」
「俺がしてやろうか?」
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耳元で囁かれた言葉に心臓が口から飛び出るんじゃないかと思った。
「……」
え、えろすぎるでしょ。この男……
なにが「俺がしてやろうか?」だっ。
ここまで考えるのに約5秒……
私は人間的だからコンマ何秒とかは無理です。
「なぁ、A……」
……しかし脳内とは裏腹に、体の方は上手く対応してくれた。
「……ふっ」
「………おい」
いや、よくやったよ私の体。
むしろ、鼻←
ありがとうっ。
________
俺は遊ばれている。
こう言うと威厳の欠片もないが事実だ。
だから今日こそはと思っていたのに。
何故に鼻でわらった?
そこまで俺はアレか?
「もー、びっくりさせないでくださいよー」
こんなやつの表情ひとつ崩せないのか、俺は。
いつかはこいつの焦った顔を絶対に拝んでやる。
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朱音しゃーか - いいですね〜、面白いです! (2019年3月16日 22時) (レス) id: 5fadb9d0cb (このIDを非表示/違反報告)
クグロフ(プロフ) - わー!コメントありがとうございます!最近スランプだったんですけど今ピーンって来ました!やる気がムクムクです!これからも頑張りますね^^* (2018年5月31日 1時) (レス) id: 4f02d54f19 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ(プロフ) - 年の差ほんと大好きなのでこの作品見つけた時はほんと叫びました(笑)とってもキュンキュンします!1度しか評価されませんけど10点連打しますね(*´ー`*)これからも応援してます! (2018年5月30日 21時) (レス) id: d3db016fb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クグロフ | 作成日時:2018年5月11日 0時