時間 ページ4
私の子供じみた意地のせいで、洋貴さんを怒らせて2週間。
洋貴さんに会わなくなって2週間。
共演作がないから、全く会わない。
『はぁー。』
鳥「何?まだ仲直りしてないの?」
『と言うより、会ってないです。』
鳥「どのくらい経った?」
『2週間……私が謝らなきゃいけないのに。』
結局、1日に吸う本数が増えた。
お酒の量も増えた。
睡眠時間が減った。
今まで、洋貴さんに頼りっぱなしだった事が痛感できた。
鳥「安元くんの気持ちも分かるけど、あゆかちゃんの気持ちもわかるんだよね。」
『え?どういうことですか?』
鳥「あゆかちゃんはさ、安元くんに心配かけたくなくて、元気なふりしたかったんでしょ?そのためには煙草が必要だった。」
『はい、そうです。』
鳥「安元くんはね、多分だけど、あゆかちゃんの体が心配なんだよ。だから、タバコはやめてほしいし、それ以上に、頼って欲しかったんじゃないかな。恋人だからこそ、しんどい時に頼って欲しかったんだよ。」
『……頼る…ですか。』
人に頼るのは苦手。
昔からずっと1人で全部やらなきゃいけなかったから、長女だったから、頼るなんてできないと思っていた。
鳥「おっと、噂をすればかな。」
鳥さんの視線の先を見ると、洋貴さんがいた。
鳥「じゃあ、俺は行くね。頑張れ。」
『っ、はい。お疲れ様です。』
鳥さんは肩を叩いて、喫煙ルームを後にした。
『っ、お久しぶりです。』
安「久しぶり。場所帰るか。」
『うん。』
謝らなきゃいけない、けど、怖い。
もし嫌われたら。
けど、言わなきゃ。
洋貴さんと、空いていた会議室に入った。
89人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はら - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい違反行為です。ルールをちゃんと理解の上作品を作って下さい (2018年6月11日 15時) (レス) id: 1db16994de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆうちん | 作成日時:2018年6月11日 15時