- プ レ イ ボ ー ル ！ -

西 岡 剛 ページ2

［ 恋人 × 映画デート ］





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今日はひさしぶりのオフやからあゆかとデート

デートって言うても映画見に行くだけやけど


俺はいつも通りちょい遅めに待ち合わせ場所に着いた




「ごめん、遅なった！」


『いつものことだから気にしてませーん』


「ごめんって！」


『嘘、いいよ！』

『ほら、早く行かないと映画の時間遅れるよ?』



微笑んで俺の手をひく可愛い俺の彼女



「よっしゃ！行こか」





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見にきたのは恋愛映画


恋愛映画やから、主人公とヒロインが
手繋いだりハグしたりキスしたりするんやけど…


俺とあゆかは、俺が野球選手ってこともあって
なかなか会えへんし恋人らしいことも堂々とできやん


あゆかは不満なんて言わへんけど本当のところはどうなんやろ


それが気になって、正直映画に全然集中できへんかった





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「映画どうやった?」


『すごくよかった！』


「ならよかったわ」




映画を見た時間が夕方やったから今はもう夜

人通りも少なくてめっちゃ静か




「なぁ、あゆか」



俺は歩きながらあゆかに問いかける



『なに?』


「あゆかは、ああいう恋愛したい?」


『ああいう恋愛って?』


「今日見た映画みたいな、」

「外で手繋いだり、ハグしたり、キスしたり…」

「俺、野球選手やし球団からも注意されとるし」

「恋人らしいこと堂々とできへんから…」

「ああいう恋愛のほうがいいんかなって思ってさ」



『めずらしく弱気じゃん』



「いや、だってあゆかあんまり不満とか言わんから」

「ほんまは、もっと恋人らしいことしたいんちゃうかなって」



『あのね、剛』

『私が不満言わないのは剛といて幸せだから』

『恋人らしいことあんまりできなくても』

『その分、テレビでかっこいい剛の姿見てるし』

『私は、剛が隣にいてくれるだけですごい幸せだよ』




人通りが少なくてよかった



俺はあゆかを思いきり抱きしめた



「俺も、あゆかが隣におるだけで幸せや」



あゆかはふふっと嬉しそうに笑った



『それに、手繋ぐのもハグもキスも家でできるじゃん』


「なに、それは今から俺の家に来たいってこと?」


『うんって言ったら?』


「てか、それ以外の答えないし」


『え、ちょ、剛！』





家着いたら覚悟しとけよ





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雛@虎ガールさんリクエスト

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