- プ レ イ ボ ー ル ！ -

中 谷 将 大 ページ1

［ 年上トレーナー × 恋人 ］





.





.





試合中、手首にデッドボールが当たった


アドレナリンが出てるからそこまで痛くなかったけど
かなり腫れていて大事を見て治療をしてもらう


トレーナー室で治療を受け、監督から交代を告げられた




「待ってください！」

「これくらいなんともないです！」




試合で結果を残さないといけない

その思いだけで監督に講義する




『中谷、無理は禁物や』

『それに、その怪我でしかも生半可な覚悟で試合に臨むのは許さん』



「覚悟なら、」




ありますと答えようとしたとき

さっきまで俺の治療をしてくれていたあゆかさんが口を挟んだ





『覚悟するのと強がるのは違うよ』




俺をまっすぐ見据えるあゆかさんは
凛としていていつも以上に綺麗に見えた





『中谷くんが試合に出たいって駄々こねても』

『私は絶対試合に出してあげない』

『無理に試合に出して怪我が悪化するくらいなら…』





あゆかさんはそこまで言うと俺の前にきた

そして、俺のおでこにデコピンしながら




『嫌われたほうがよっぽどマシ』




いつの間にか監督はトレーナー室を出ていって
今はあゆかさんと二人きり




「嫌いになるわけないじゃないすか」


「むしろ、よけい好きになりました」




『そいうことは試合終わってから言えクソガキ』




「照れてるんすか〜！」

「可愛いとこあるやん」




『うるさい、早くベンチに戻る！』




「はーい(笑)」

「あ、そうやあゆかさん」




『なに?』




「俺こんな怪我して何もできへんから」

「今日、俺の家きて料理とかしてくださいよ」




『…いいよ』




「よっしゃー！」





.





.





以上、作者の自己満でした。

西 岡 剛→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す