きらりひらりと桜 (ページ4)

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シャワーも終え共演者の方とスタッフさん達への挨拶も済ませて帰る準備をしていると、待ちくたびれたと言わんばかりに翔太くんが楽屋に顔を出した。

渡「まだ？」

「待つってこと知らないの？」

渡「俺が短気なの知ってんだろ」

阿「2人とも喧嘩すんなよ～」

喧嘩するなよ、と6人時代のメンバーに言われるのはこれで数十回目。

翔太くんとは、SnowManを組んでからずっと仲が悪かったものの直接やり合ったことはなくて冷戦が続いてた。

いつだったか、翔太くんが私の胸ぐらを掴み私が翔太くんの顔面にペットボトルの水をぶっかける喧嘩をしたのは。

「もう渡辺さんとは喧嘩しません」

渡「俺も、もう顔に水ぶっかけられたくないし」

阿「はいはい笑ご飯行くんでしょ？」

「うん」

阿「行ってらっしゃい、気をつけてね」

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渡「てか、いまだに言われるよな」

「喧嘩すんなよって？」

渡「そう」

居酒屋の個室で仕事の話やお互いの趣味の話をしていたらいつしか喧嘩の話になった。

「でもあれがなかったら今こうなってないよ」

渡「まぁ、たしかにそうだけど」

なんで喧嘩したんだっけ、てかなんで仲悪かったんだっけと話題は昔話へと移行した。

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