糸 原 健 斗 ページ8
[ 学生 × 告白 ]
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高校の3年間はまさに“野球漬け”
毎日きつい練習を乗り越えられたのは
どんなときでも一緒にいてくれたチームメイトと
どんなときでも支えてくれたマネージャーのおかげ
毎日、眩しい笑顔で俺たちを照らして
毎日、大きな声で俺たちを鼓舞してくれた
そんなマネージャーに俺は3年間、恋をしていた
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『糸原くん、タオル』
「サンキュー!」
笑顔のあゆかからタオルを受け取る
あゆかは胡座をかいている俺の隣にしゃがんだ
『監督、激おこだね』
「まぁ、昨日あんだけひどい試合したからな〜…」
『今日の練習時間、いつもより長いって』
「監督が言ってた感じ?」
『そういう感じ』
『ひさしぶりにナイター練習するって』
「夏の予選前だし気合い入れないとな」
『頼むよ、切り込み隊長』
「任せろ」
「絶対、甲子園連れてくから」
よくもまあ、こんな恥ずかしいセリフが言えたもんだ
人間心から思ってることは案外簡単に口から出るらしい
『もうすでに2回連れてってもらってるけどね』
「それどっちも春」
「俺は夏の甲子園に連れてきたい」
『かっこいいじゃん』
あゆかは照れると少しふざけた口調で喋る
3年間一緒にいたらそんなことくらいはわかる
“ 糸原ー! ”
『糸原くん、呼んでる』
「あ、やば」
『監督鬼の形相だよ』
「よっしゃ、死んでくるわ」
チームメイトのとこへ猛ダッシュしかけて
あゆかに言い忘れてたことを思い出した
「あゆか」
『なに?』
「今日ナイター練習で帰り暗くなるから家まで送ってく」
頷いて手を振るあゆかの顔が赤い気がしたのは俺の見間違いかもしれない
…
『お疲れさま』
はい、と言ってあゆかが差し出したのは
ちょうどいい具合に溶けている凍らせたアクエリ
「まじで!? やった!」
『家まで送ってもらうお礼』
『皆には内緒ね』
「あざっす!」
日も落ちて街灯の灯りを頼りに歩く
2人並んで歩く道のりは寮生の俺には新鮮そのもの
「あゆかってさ、照れると喋り方おかしくなるよな」
『え!嘘だ』
「ほんと」
俺はあゆかの頭に手を伸ばした
「ずっと近くで見てたからわかる」
「絶対に、甲子園連れてくから」
「だから…」
俺にとってはじめてのキス
数秒が永遠に感じた
「それまでここ俺の場所な」
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璃音さんリクエスト
リクエストありがとうございます!
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あゅか(プロフ) - 星羅さん» リクエストありがとうございます!お時間いただくと思いますが、リクエスト承りました。お待たせすることになると思いますがよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年10月3日 6時) (レス) id: 29b138ef76 (このIDを非表示/違反報告)
あゅか(プロフ) - つーさん» お返事大変遅くなってしまい申し訳ございません。リクエスト承りました。こちらもお時間をいただくと思いますがリクエストには必ずお答え致します。よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年10月3日 6時) (レス) id: 29b138ef76 (このIDを非表示/違反報告)
星羅(プロフ) - 初めまして。リクエストなんですが近本光司選手お願いしたいです。シュチュエーションなどは作者様のおまかせでお願いしたいです。お願いします (2019年9月17日 23時) (レス) id: beb954a548 (このIDを非表示/違反報告)
つー - 初めまして、つーと申します。リクエスト、木浪選手お願いしてもいいですか?シチュエーションは高校生作家の彼女とのお話でお願いできれば…… (2019年6月5日 16時) (レス) id: 4eca82afd5 (このIDを非表示/違反報告)
あゅか(プロフ) - miyuさん» 大変遅くなって申し訳ございません(>_<;) 高山選手のお話更新いたしまたした! (2019年6月4日 18時) (レス) id: 29b138ef76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゅか | 作成日時:2017年11月19日 18時