頼れるSEVENTEENの運転手は女だと気づかれません【SEVENTEEN】

どっと疲れた ページ23

帰りの車内、行きの騒ぎようが嘘のようにしんと静まり返って、ラジオが流れている。


　

行きの車で助手席に座っていたジョシュアが寝ちゃいそうだから、とAに助手席に座ってほしいと頼んだので、Aは助手席に座ることになった。


　

運転手は変わらずジョンハン。



　

「Aは眠くないの？」


　

「少し眠いですけど、
シュアヒョンが、

『ジョンハンは助手席のやつが寝ようとすると無限に起こしてくる。』

って言ってたので、意地でも眠りませんよ。」

　


ふふふっ、とAは笑いながら言った。




「そんなことないよー。

ほら、寝ときな。


また明日から仕事忙しくなるんだから。」


　

車が赤信号で止まっている間に、ジョンハンが後部座席から膝掛けをとってAに渡した。



　
ふと、半袖から覗く男らしい腕に目が行くが、あわてて視線を逸らす。





「あいつらは無駄に元気だから無くても大丈夫でしょ。」


　

そう言っていたずらっぽく笑うジョンハンにつられてAも笑う。


　

膝掛けを受け取り、少し背もたれをた倒して目を閉じていると、すぐに眠りへと落ちていった。



　


眠りに落ちていくのを見ていたジョンハンは少しいたずらをしたくなって、
Aの鼻を少しつまむ。


　
すると、それが息苦しいのか、Aは眉間にしわを寄せた。


　


ジョンハンは手を離し、ふふっ、と笑った。

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