頼れるSEVENTEENの運転手は女だと気づかれません【SEVENTEEN】

Happy Birthday （番外編） ページ20

4月6日、0時になり日付が変わる。


ここは練習室。
ここに、1人のソワソワしている男がいた。


　

「今日は僕の誕生日だ…、みんななんてお祝いしてくれるのかな…？」


　

そう、キム・ミンギュである。
自分がメンバー達や、Aからお祝いされているシーンを想像してにやにやしている。


　

「ミンギュヤ、何ニヤニヤしてんだ？
ほら、さっさと着替えて宿舎帰るぞ。」


　
エスクプスがミンギュに声をかける。


　

その場に1人取り残されたミンギュは頭にハテナマークを浮かべて、

「(ヒョンは後でみんなと祝ってくれるんだよ、そうだきっとそうだ。)」



と自分で納得させて、更衣室へ向かった。


　

更衣室には何人かメンバーが残っていたが、




「ミンギュヤ、練習室の掃除した？
お前が最後だよな。」


　

と、ウジ。



　
「あれ、ジョハニヒョン残ってなかったっけ。」



と、ジュン。



誰もミンギュの誕生日には触れない。


　

しかし、自分から言い出すのは少し恥ずかしいと思ったミンギュは黙っておくことにした。



　

そしてそのまま何事もなくみんなで宿舎に帰り、朝になった。


　

ベッドの上で上体を起こし、ぼーっとしているミンギュにドギョムが歯を磨きながら(何やってんだアイツ)的な視線を向ける。


　


「(何故、誰からもおめでとうって言われないんだ…？)」


　

頭の中はそれでいっぱいだ。

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