ほのほの【ヒョンジュン】 ページ6
「ハルにいさーん、ちょっと来てください!」
曲がり角を曲がる直前のヒョンジュンに呼ばれた。
そして、そのままヒョンジュンは曲がって行ったので、後を追うと、
「わあっ!!」
と陰から飛び出してきた。
Aはこの手のものに強いので、リアクションはものすごく薄かった。
「ハル兄さん、驚かないんですか?」
ヒョンジュンが子犬のような顔をしてAをみる。
「ご、ごめん、こういうの驚かないんだ…。」
と言うとあからさまにヒョンジュンは落ち込んだ。
「じ、じゃあ、テイク2…。」
Aが申し訳なさそうにいうと、
パァッとヒョンジュンの顔が明るくなった。
そして、Aはその場所から離れ、廊下を少し逆走して、ヒョンジュンがいることはわかっている曲がり角に向かって歩き出す。
「わあっ!!!」
「うぉぁっ!!」
大げさに驚いたアピールをして、後ずさりすると、
ドンッ
「…ハル、大丈夫?
あまりいじめちゃダメだよ、ヒョンジュン。」
ドンウク代表にぶつかってしまった。
「…すみません、ありがとうございます。」
恥ずかしくてAは耳を赤くして言った。
「…ヒョンジュンのせいだからね。」
「そんなぁ…、ただ僕はハル兄さんと話す機会が欲しかっただけなのに…。」
(目には見えない犬のような長い耳が垂れている。)
「ごめんごめん、ありがとう。」
ヒョンジュンの頭をよしよしすると、嬉しそうに笑った。
(尻尾振ってる。)
「こういうのはドヒョンにするといいよ。反応大きいからね。
1番ダメなのはハンギョル兄さん。
あの人は何しても驚かないから。」
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作者名:アサト | 作成日時:2019年8月23日 0時