君の隣に (ページ3)

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んー…長い。とてつもなく長い。あれから式は始まったものの、学校長の話が長すぎる。ほんと寝そう…。

学校長「それでは皆さん、有意義な短大生活を送ってください。以上です。」

はあ…やっと終わった。

「では、新入生は名前を呼ばれたら起立して返事をしてください。」

…え。なにそれさっきなにも言ってなかったじゃん！

無事出番を終え、私はぼーっと他の人の名前を聞いていた。

「チョン・ジェヒョン」

韓国人？……あれ、いないの？

「この生徒は韓国からの留学生で今日の式には残念ながら参加出来ませんでした。」

留学生か…。女の子？いや、でも名前からして男の子かな？

そうこう考えているうちに式は終わっていた。

みか「ねえA！韓国人いたよね！イケメンかな～～」

かえで「A、K-POP好きなんだっけ？良かったじゃん。アタックしちゃえ♡」

A「ちょっともう！まだ名前しか知らないのにそんな事言って…。」

冗談を言いながら会場を出て、また学校で。といって解散した。

A「…チョン・ジェヒョンくん。…か」

私が男の子と仲良く出来るなんて事ないと思うけど、やっぱり少し話してみたいな～とか思ってしまう。私は彼氏もいた事がないし、男友達も本当に少ない。片手で数えられるくらいだ。

A「あああー！もう寝る！」

何故かいつもより緊張していて、遠足前の小学生になった気分だった。