【ころん】隣の夫婦がうるさい【すとぷり】

赤猫さんです｡さん ページ5

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突然だが私は今推し(の中の人)のライブに来ている。

ころんに「行っても疲れるだけじゃん」と言われたけど「バカ野郎！こちとら疲れることに充実感感じるんだよ！！」と言ったら黙った。


そこまでして見たかったライブということ。いやこのライブは神過ぎた公式とことん愛す。

ペンラを首の高さくらいでブンブン振って推し(の中の人)の出番を待つ。



「愛をfor you♪」


「「『眠気は吹っ飛ばすデンジャラスおーりーつーっ！！』」」


正直このコール誰が考えたん。って感じだがそれがまたいい味出してる。
そして、これは推測だがみんな推し(の中の人)が歌う度にしーんと静まりかえるのを楽しんでるはず。
もちろん歌がメインで楽しんでるけども。


民度という言い方はあまり好き好んでないが、このグループ好きの民度というのは非常に高いと思っている。


だから隣の人ともすぐ仲良くなるって訳なんですよね。



『っっ!!!!あああ、赤猫さん見ました今の!?!?』


「心臓止まるかと思いましたぼぇえええ!!!!!!!推しが尊み秀吉〜〜!!!!!」


こんな風に。


*


「はぁあ〜。今日のライブも楽しかったですね。」


『私推しに確定ファンサ貰いました…。もう瞬き出来ない…フォンタグレープ飲んできます…』


「推しからの確定ファンサは強すぎませんか？羨ましすぎる何されたんですか」


『こう…指鉄砲で…ばきゅーんって…』


「それ死ぬやつじゃないですか〜〜〜〜！？」


『三回ほど心臓撃ち抜かれました私の大切なもの(heart)がぁ…』


「ぎゃん大変そう……」



ペンネーム、赤猫さんです。さん。この業界じゃ知らない人はいないくらいの有名人だ。まさか隣だったなんて。
てっきり可愛らしい声から女の方だとずっと思ってたけど男だったとは。五回ほど驚愕で顎が外れた。


それにカッコいい。なんといっても顔がよい。会場内では暗くてよく分からなかったけど吉ぞわ亮のイケメン度を三倍したくらいのイケメンだ。

とか思っていると頬に雫がたれた。

そこからだんだん強くなっていく雫。
もしかしなくてもこれは……



『雨ぇえ……!!ライブ後のこの充実感消さないでくれぇえ……!!』


「わ…ほんとだぁっ!!駅までもうちょっとあるのに…」


『しゃあない…走っていきましょう！推しのグッズ濡れるのだけは勘弁ですから！！』


「は、はい！」


両者、自分より推しのグッズを守りながら駅に走るのだった。


ー

クリン様からのリクエスト。前回に引き続きありがとうございます！莉犬君(ヲタクにしちゃいました)登場です。

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