検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:253,394 hit

安堵 ページ24





『まだ帰ってこない…』


あれから作業を続けて5分程。忘れかけていたが今日は怪奇現象デーだった。


アニメ見ている最中、肩を叩かれたり「あ…あ…」とか声が聞こえたがそれどころじゃなくて放っておいた。


後々考えると、恐怖が増してくる。


え、何。私そんな下界に嫌われるようなことしたっけ。あれ。

それにしてもさっきから水道めっちゃ開けますよね好きなんですか?


渋々水道を閉めにいって背後、ドタドタドタ、とまた足音。


こういうとき、瞬間的に後ろを見れば何もいないというのが主流だが、それはまた正面になんかがいるからダメ。

とか考えつつも固まったまま動けなかった。どうしよう。


あいにく台所からソファが激近だったので走ってソファに座る。

あかん。あかん。いや待って何これ無理。


テレビチャンネルかえようとしてもリモコン消失、そして電源が落ちた。


無音。

の中に、近付いてくる足音。


あ、これ死んだな。と直感的に思った。

ギュッと涙目な目を閉じて、耳も塞いで完全防御。口は閉じてるし、あ、鼻から入ってきたらどうしよう。とかいう邪念。

足音が最大に近づいたその時。


「はぁ…ただいまー。」


玄関が開き、今一番会いたかった人が。

私はもうダッシュで駆けつけた。世界新記録狙えんじゃねぇかってくらいの俊足だった。


「まつし…うぉっ」

ちょうどリビングの扉があいてころんが入ってきたところでダイブ。


「え、ちょっ、急に何?どーしたの?」


うわ、人間だ、うわ。と思って一気に流れる涙。スーツについたらごめんとかおもいつつ思いっきりスーツにすりつける私。

ころんもただ事ではないと感じたのか、「何かあった?」って優しく聞いてくれた。


『もっ、もしかしたら死ぬんじゃないかって、おもって…』


「どういうことだよ」


半笑いで頭撫でてくれるころんにこいつ電車のときもそうだったけど意外と優しいぞと感じながら話す。


『なんか、いるの』

「え」

『だから…なんか、いる。』


鼻水をズビッと吸う。ころんは急に固まって「そういうけい苦手なんだけど、え。」とか言ってた。

正体→←恐怖



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (254 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
600人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , ころん
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

レイ(プロフ) - 月山さんのくだり面白いですww! (2022年2月27日 11時) (レス) id: 1015cc33fb (このIDを非表示/違反報告)
haro - べンチの頭おかしいやつってとこめちゃ笑った (2020年9月2日 2時) (レス) id: 98be095f42 (このIDを非表示/違反報告)
nonoka - 初コメ失礼します! 是非、続編お願いします! (2020年1月10日 17時) (レス) id: 5f1540751e (このIDを非表示/違反報告)
いちご飴ぶらざーず(プロフ) - 初コメ失礼します!いつも陰ながら応援してます!!続編やって欲しいです! (2020年1月9日 19時) (レス) id: ec443e32b7 (このIDを非表示/違反報告)
リト(Potato)(プロフ) - 続編やって欲しいです!すんごい面白いので頑張ってください!宿題は答え見る安定(*^^*) (2020年1月9日 6時) (レス) id: 411bfd759c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あゆ。 | 作者ホームページ:NO  
作成日時:2019年12月27日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。