【ころん】隣のケンカップルがうるさい【すとぷり】

ころん先輩事変 ページ13

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「今日飲み会行く」と連絡が入ったのはいい。
いつもは飲み会でも10:00には帰ってくるあいつが、今日はもう11:30なのに帰ってこない。


別にあいつの帰りを待ってる訳ではない。いや待ってるけど、まだかな？とかそんなウキウキ感情は全くない。


『……遅い』


気付いたら口ずさんでいた言葉にはっとする。
いや、寂しいとかじゃないからこれ！そう、あいつがいないと部屋広くて落ち着かないだけだからマジで！うん！


ガチャ。
誰に向かって解説してんだ私！とわたわたしてると、玄関が開いた音がする。


一瞬。ほんの一瞬だけ、テンション上がったのはここだけの話にしといて。


玄関に行くとあいつ待ってるみたいで悔しいので、ソファに座ってテレビをつけた。



『お、おかえり』


今日は遅かったから、「ただいま」って帰ってくるかな、って期待してたのに。

入ってきたころんは、暗い雰囲気でうつ向いて、私の方に一直線。


『ちょ、ころん？どうしっ…おっも……』


早々、ソファに覆い被さってくるころん。まさか、酔ってるのか…？


そうならめんどくさくなる前に寝かしにつけないと、と思って押し返そうとするも、
やはりこいつも男。私が支えられるわけもない。

首の後ろにかかるこいつの息が妙にくすぐったくて、余計焦らされる。


「A…僕…」


入って初めて口を開いたころん。
若干声が震えてて、それがいつものふざけたものではないと知った。


それに、こんだけ至近距離にいても酒の匂いが一切しないということは、多分飲んでいない。


「…っ、ごめん…」

何故か私に謝り、キスをするころん。

触れるだけのキスじゃなくて、甘くてとけそうな、長い長いキス。


「A」

途切れ途切れに私の名前呼ぶ彼。
私という存在にすがるように。離したら、消えてしまうような。


どっちのものかも分からない唾液が、私の首をなぞった。


ー

事変もう少し続きます……書いててめちゃくちゃ恥ずかしいです………(場違い)

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