熱? ページ25
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秋野さんが壊れた。(失礼)
莉犬に言われて僕が引くというフリをしたら、やっといつもの秋野さんに戻った。
でも、未だぼーっとしてるように思う。
こ「今日のAちゃん、朝からずっと思考が謎なんだよね」
『え、朝からずっと?』
こ「そ。朝来たときからなんかヤバかった。授業中もずーっと寝てたし」
莉「寝不足なんじゃない?俺だって徹夜したらすっごいテンション上がるよ。」
こ「でも、だとしたら何でだろー?そういえば、昨日仕事持って帰ってたよーな…」
ん?それって…
『秋野さん、ちょっと良いですか?』
秋野さんに近寄る。相変わらずぼーっとしているようだった。
「良いですけど…どうされましt…………!?!?」
ごつん。
秋野さんのおでこに、僕のおでこをくっ付けた。
後ろでころちゃんが「はぁ!?」と言ってる。
「うーん…37…いや、38,2…かな…」
秋野さんの方を見ると、顔を赤らめて息をたてていた。
やっぱり…風邪なんだろうなぁ…
『秋野さん、今日分の仕事はもういいですから、帰って休んで下さい。』
「熱あんの!?大丈夫?Aちゃん」
「わ、分かんない…風邪なのかも…」
『風邪かはどうか分からないけど…でも高熱だし、一応病院には行ってくださいね。昨日雨でしたし、おおかた濡れちゃってそのまま作業してたんでしょ?』
秋野さんの肩が揺れる。
やっぱり…
持ち帰るほどの仕事量。
正直、うちの学校の生徒会の仕事は他のとこに比べて多すぎると思う。
「…すみません。」
『謝ることじゃないです!
そもそも、生徒会の仕事が多すぎるんです。正直、うちの教師は生徒会に任せすぎだと思います。あ、ごめんなさい…!しんどいはずなのにこんな話しちゃって…!』
つい口が滑って喋り過ぎてしまった。
「いえ…私もそう思います。
保健室行って来ますね。すみません、お願いします。」
秋野さんは僕たちにお辞儀をすると出ていこうとする。
『あ、僕もついて…「僕がいく。」…ころちゃん?』
ころちゃんが、僕の方を見て言った。
ずいぶん珍しいこともあるんだなぁ…そう思ってころちゃんにお願いする。
二人が保健室へと行っている間、莉犬と仕事を再開した。
「はぁ…難しい関係だねぇ…」ニヤニヤ
『?何してんの、数学?』
「…………るぅとくん、そんなだったらすぐAちゃん取られちゃうからね。」
『え?』
取られるって、どういうことだろ。
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ちか様っ! - ガチめに好きでしゅ (2020年5月20日 0時) (レス) id: 977c93c278 (このIDを非表示/違反報告)
ひま - 今日学校で友達におすすめされて見に来ました、、、、、、、、メッッッッッッチャオモシロイデス (2020年1月27日 15時) (レス) id: 82a3dc44be (このIDを非表示/違反報告)
あゆ。(プロフ) - 恋花レンカさん» コメントありがとうございます!そして返信遅くなって申し訳ないです;;キュンしていただきありがとうございます(?)!!尊敬だなんて…!!わわわもったいないお言葉です…嬉しいです! (2019年12月26日 7時) (レス) id: 60e39cad9d (このIDを非表示/違反報告)
恋花レンカ - るぅと君の行動にいちいちキュンとしてしまう...脳が機能しなくなりました。こんなに素敵な作品を作れる作者様、尊敬します! (2019年12月1日 19時) (レス) id: 8916eccc14 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ。(プロフ) - たるますちっくさん» コメントありがとうございます!そ、そんな…!いんむの呪いにかかっちゃったんですよきっと!!(うるさい)なので私と一緒にちょっと焼いてかない?しましょう!!(くそ) (2019年11月2日 21時) (レス) id: 60e39cad9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆ。 | 作成日時:2019年10月14日 11時